ピッチが「とにかく狭かった」久保建英、中国のスライドの早さに「ちょっとビックリした」
[11.19 W杯最終予選 日本 3-1 中国 厦門] 苦しみながらもセットプレー2発で2点のリードを奪い、試合を優位に進めた。前半39分、日本代表MF久保建英(ソシエダ)の左足ミドルで左CKを獲得。久保が自らキッカーを務め、正確なキックでFW小川航基のヘディングシュートをアシストした。 【写真】アウェーの洗礼?タッチラインが内側に引かれた厦門白鷺スタジアム 「何回か中村選手にパスを出していたけど、3回目だったので僕がシュートを打とうと思った。いいコースに行ったけど、キーパーがナイスセーブして、そのあとはセットプレーから練習どおりに決まって良かった」 値千金の先制アシストとなったが、それまでは中国の堅い守備を攻めあぐねた。フラッシュインタビューで久保がその要因に挙げたのが“ピッチの狭さ”。試合が行われた厦門白鷺スタジアムのピッチは、両サイドのタッチラインが普段よりも1~1.5mほど内側に引かれており、通常よりも横幅が狭かったようだ。 「とにかく狭かった」。そう振り返った久保は「テレビで見ているより相当狭くて、相手は広いピッチでもここ何試合かスライドの力でカウンターから点も取ってきていた」と指摘。「狭くなってくると余計に、並大抵のヨーロッパでやっているチームよりも(スライドが)早いみたいなイメージが僕の中であった。ちょっとビックリした」と、想定以上のやりづらさを感じていた。 アウェー連戦となったこの日は15日のインドネシア戦から先発5人を変更。インドネシア戦で出番のなかった久保も2試合ぶりに先発し、MF伊東純也、MF中村敬斗、MF田中碧、DF瀬古歩夢とともにスタメンでピッチに立った。 「シャドーの選手がゲームを作るのが今の代表のやり方だと思う。今日は守田選手がいなかったので、いつもとは違う形になるかなと思ったけど、代わりに入った田中選手も守田選手がやっているようにビルドアップのところでいいくさびのパスを何本も付けていた。だれが入ってもやれるのを証明できたと思う」 層の厚さも見せつけ、最終予選はこれで5勝1分の勝ち点16に伸ばした。首位を独走し、8大会連続のW杯出場に王手。3月20日の次戦・バーレーン戦(埼玉)で3試合を残して過去最速のW杯出場が決まる可能性が出てきた。