井上尚弥が最高権威の米リング誌PFP1位に返り咲き 2年ぶりの偉業に「今後のキャリアを加速していく」
◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・井上尚弥 (6回TKO) ルイス・ネリ●(5月6日、東京ドーム) 米国で最も権威のある専門メディア「THE RING」が選定するパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)の最新ランキング(5月5日付)が9日(日本時間10日)、発表され、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が1位に返り咲いた。井上は2022年6月に日本人として初めて1位となっていたが、約2年ぶりの偉業となった。 尚弥は大橋ジムを通じて「ルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦で約2年ぶりに権威あるリング誌のPFP1に返り咲く事ができました。これもいつも応援してくださる皆さんのおかげです。東京ドームでの戦いを経て今後のキャリアを加速させて行くのでまた応援よろしくお願いします」と感謝の気持ちを示した。 大橋ジムの大橋秀行会長は「東京ドームでの歴史に残る1戦を終えて、まだ興奮冷めやらぬ状況でPFP1位になったのはまたまたビックリですが、これも井上尚弥、井上真吾トレーナーの努力、そして何より皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。これからも応援宜(よろ)しくお願いします」とコメントした。 首位だったWBA、WBC、WBO世界ウエルター級(66・6キロ以下)統一王者テレンス・クロフォード(米国)は2位となった。3位以下は変わらず。WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の中谷潤人(M・T)は10位のまま。 尚弥は今月6日、ボクシングではマイク・タイソン―ジェームス・ダグラス(ともに米国)戦が行われて以来、34年ぶり開催となった東京ドーム興行で、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受け、初回にダウンを奪われたものの、6回TKO勝ち。WBC、WBO王座は2度目、WBA、IBF王座は初防衛に成功した。 ランキングは以下の通り。 (1)井上尚弥 (2)テレンス・クロフォード (3)オレクサンドル・ウシク (4)サウル・アルバレス(メキシコ) (5)アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア) (6)ドミトリー・ビボル(ロシア) (7)エロール・スペンス (8)ジャーボンタ・デービス(米国) (9)ジェシー・ロドリゲス(帝拳、米国) (10)中谷潤人(M・T)
報知新聞社