「べらぼう」安田顕「平賀源内にはつらいことも笑い飛ばして生きられるような力がある」
――江戸という時代についてはどう思いますか? 「2024年の初めくらいに民放のドラマで田沼意次を演じさせていただいて。『田沼意次とその時代』という授業を受けに行ったんです。田沼は経済についていろいろ考えた方で。米でなくて、お金が必要だって。鎖国が解かれたら貨幣というものが必要なんですよって。その結果、後々経済がきゅっと締まって『田沼恋しき』なんて言われるようになると思いますけど。文化が花開いた時代、勢いがあったんだなと思います。もちろん民衆は今より縛られていて自由じゃなかったと思いますが、そんな中でも、今にも通ずる文化やものがどんどん生まれるようなエネルギーがあふれている時代だったのかなと」 ――安田さんは源内のどんなところが一番好きですか? 「明るいところですね。悲劇を喜劇として捉える癖がある気がしますね。日本中を渡り歩いて、お金持ちからお金を持っていない人、いろんな職業の人たちを見てきていると思うんですよ。そういった中で、もちろん野心も培っただろうけども、『やっぱり、いろんな人がいて、いろんな大変なことがあるよな。悲しいことも、楽しいこともあって当たり前だろ?』という適度な適当さ。つらいことも笑い飛ばして生きられるような力があるような気がしていますね。森下さんの言葉ですてきだなと思ったのは、『俺はどこの藩にもお抱えにしてもらえないからね。自らの思いに由(よ)ってのみ、わが心のままに生きる。俺はわがままを通しているんだからきついのは当たり前だ』って笑うんです。すごいなって」 ――ありがとうございました!
TVガイドWebでは、明日は小芝風花さんのインタビューを公開しますのでそちらもぜひチェックを!
【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」 NHK総合 1月5日スタート〈初回15分拡大〉 日曜 午後8:00~8:45ほか NHK BSプレミアム4K 日曜 午後0:15~1:00ほか NHK BS・NHK BSプレミアム4K 日曜 午後6:00~6:45
取材・文/NHK担当