クルマ買取「どっかで聞いたような手口」のトラブルに国民生活センターが警鐘 まだやってるのか中古車業界と非難もできない?
カネを見るまでモノは渡さない
悪質な買取相談例では、代金の支払いが引き延ばされるということがあるようです。相談例では、契約から1か月後に支払うことが約束されていたものの、支払い日前日に金策がつかなくなったと、先延ばしにされるケースがありました。 このケースでは契約内容通りに履行することが当然で、そもそもトラブルを超えた問題に発展しそうなので、国民生活センターは、このようにアドバイスしています。 「買取代金の支払いがなされるまで、クルマおよび移転登録書類などの引き渡しを延期することも一法です」 車両売買の業界団体「一般社団法人日本自動車購入協会」が、売買契約のモデルとなる契約書約款をオンラインでも公表しています。あらかじめ目を通して、契約書に慣れておくことで、契約書の目の付け所を覚えておくことができるかもしれません。 ちなみに、この売買契約モデルでは「売却するクルマを事業者へ引き渡した翌日まではキャンセル料を払うことなく解約できる」となっています。 国民生活センターは「少しでも不安があったら早めに相談を」と呼び掛けています。
中島みなみ(記者)