国民・玉木雄一郎代表の本気度 基礎控除の拡充「103万円の壁」、社会保険料に関する「130万円の壁」などに優先順位
【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】 今や時の人、国民民主党の玉木雄一郎代表。先週木曜日(7日)、私の担当するニッポン放送の番組「OK! Cozy up!」(平日朝6時~)に出演し、主に政策について語ってくれました。 【図で解説】複数の「年収の壁」と国民民主の主張 この人に、ありきたりなごあいさつトークは必要ありません。 「忙しいですよね? いつ寝ているんですか?」と聞くと、一言「夜」。 そりゃそうだ(笑) これも、時間を無駄にしない、一刻一秒でも長く政策を訴えたいという石丸伸二氏仕込みのタイパ(タイムパフォーマンス)重視でしょうか。 そこから、この日のコメンテーター、明治大学教授で経済学者の飯田泰之さんと2人で政策について突っ込んで聞きました。 先の衆院選で確定した国会の陣容は、どの党も過半数を取れない「ハング・パーラメント(宙づり議会)」です。 これまでであれば、自公与党で過半数を占めていたので、法案を国会に提出する前の与党内の議論(事前審査制)ですべてが決まり、国会に提出された法案はそのまま可決される流れでした。 玉木氏は今後の国民民主党の動きについて、「国会に本来の議論する機能が戻ってきたと思っている。われわれ野党も、単に与党が過半数割れしていることを利用して、『法案全部止めよう』『予算全部止めよう』となると国民から批判される。建設的に(法案や予算に)関与していく。提案したり積極的に議論したり、野党にも責任が求められる」と話しました。 これは、衆院予算委員長を確保した立憲民主党にも厳しい牽制(けんせい)球でしょう。報道によれば、立憲民主党側は「政治とカネ」問題での集中審議を想定しているそうで、その間、予算・法案の審議は止まります。 政治資金規正法改正案の審議など、前向きなかたちの集中審議ならいいのですが、これが与党幹部の責任追及のような「つるし上げ委員会」と化した場合、国民民主党はどこまで審議に応じるのか? ぜひ、建設的な対応を見せていただきたいものです。 番組では、注目の所得税の基礎控除の拡充「103万円の壁」問題や、その先にある社会保険料に関する「130万円の壁」、ガソリン税の旧暫定税率分をガソリン価格高騰が続くときにはカットする「トリガー条項」、さらに消費税増税についても聞きました。