世帯年収600万円台世帯の貯蓄額、共働き率、持ち家率は?周りに聞けないリアルなお金事情を解説
かしこくお金を貯めるためのアドバイス
近年では、貯蓄だけでなく資産運用を取り入れる家庭も増えてきています。その中でも、少額から始められるNISAや iDeCoは特に注目されており、資産形成の選択肢として広く利用されています。 筆者が実際に相談を受ける中で、運用を始めた理由を伺うと、「周りがやっているからなんとなく始めた」「預金ではお金が増えないので」という声が多いです。確かにこれらの制度は、税制面での優遇があるなどメリットも多いですが、一方で気をつけなければならない点もあります。 例えば、NISAやiDeCoは、資産を増やせる期待がある一方で、元本割れリスクも存在します。そのため、運用を始める際には適切な準備が必要です。 特に重要なのは、「資産を分散すること」。例えば、お子様の教育資金とご自身の老後資金では使い道が異なるため、それぞれに適した方法で管理することが大切です。運用の目的を明確にし、それぞれの資産を分けて管理することで、リスクを抑えながら目標を達成しやすくなります。 教育資金や老後資金、緊急予備資金など、それぞれの目標額を設定したうえで、毎月どのくらい積み立てる必要があるのかを計画していくと良いでしょう。 資産運用は短期的に大きく増やす手段ではなく、長期的にコツコツと資産を築いていくものです。ご自身に合った運用方法を見つけることで、より効率的に目標に近づけるはずです。この機会に、今後のライフプランを考えながら運用の方法を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
・国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」 ・総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-」 ・厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
松本 真奈