インド野党、アダニ問題追及姿勢強める 議会は機能不全
[ニューデリー 27日 ロイター] - インド財閥アダニ・グループの創業者らが贈賄罪などで米国で起訴された問題を巡り、野党が追及姿勢を強めている。今週開会した議会は、野党が連日アダニ・グループ問題の審議を要求して議事進行を阻止し機能不全に陥っている。 野党は、モディ首相と首相率いるインド人民党(BJP)がアダニをかばい、インドでの調査を妨害していると非難している。主要野党の国民会議派のラフル・ガンジー氏は記者団にゴータム・アダニ会長は逮捕されるべきだと述べた。 今回の問題の中心にあるアダニ・グリーンは27日、ゴータム・アダニ氏が証券法違反で米国で起訴され、罰金を科せられる可能性があるとした上で、米海外腐敗行為防止法(FCPA)では起訴されていないと説明。米証券取引委員会(SEC)が起こした民事訴訟については、ゴータム・アダニ氏らへの罰金支払いを求めているが金額は示していないとした。 米国での起訴を受け、アダニ・グループ傘下の10社の株は急落したが、27日はアダニ・グリーンが9%上昇するなど、持ち直しの動きを見せている。