【NBA】新たなカイリー・アービングとルカ・ドンチッチでマーベリックスはプレイオフの脅威に?
ダラス・マーベリックスのカイリー・アービングは、3月で32歳になった。一般的に、ガードはこの年齢になると急速に衰えだす。だが、アービングはかつてないほど良い状態のようだ。 【動画あり】ルカ・ドンチッチからカイリー・アービングへの完璧なアリウープパス 直近の試合で勝利を収めた際、アービングは報道陣に「映画『ベンジャミン・バトン』を見たかい?」と述べている。 「30代前半にもっと身体能力が増したらどうだろう。実際にそうなっているんじゃないかな。ひざは悪くないし、足首もほとんど悪くない。数年かけて健康になった」 キャリア13年目でもアービングが大きく落ち込んでいない理由は、より健康な状態だからというだけではない。マーベリックスで理想的な状況にあり、ルカ・ドンチッチとは素晴らしいコンビとなった。新たなアービングは、どのチームもプレイオフでマーベリックスを恐れるべき理由となっている。
かつてなく元気なカイリー・アービング
以前からアービングはタフショットを見事に決める選手だ。それは今季も変わらない。信じられないようなレイアップを決め、ミッドレンジからのショットは成功率ほぼ50%。3ポイントショットは成功率40%と、あらゆるところから危険な存在になる。ハンドリングやタッチは相変わらず比類なきレベルだ。 肉体的にもより健康なようだ。自己最多のダンク達成について報道陣に冗談を飛ばした直後のユタ・ジャズ戦で、強烈なダンクを叩きこんでいる。 マーベリックスで2番手の選択肢である恩恵が大きい。1試合平均25.3得点は、ブルックリン・ネッツでの数字をわずかに下回る。だが、より効率的に得点をあげているのだ。3P成功率40.5%、トゥルーシューティング成功率59.8%は、いずれも自己平均を大きく上回る。ほとんど無理をする必要がないため、ターンオーバーも大差で自己最少の数字だ。ドンチッチと一緒にプレイすることで、アービングはイージーなショットを打てている。 そしてそれは、一方通行ではない。ドンチッチによってアービングが良くなったように、アービングによってドンチッチも良くなっているのだ。