FW石川隼大の劇的弾で飯能が決勝Tへ!県立川越はあと一歩及ばず
8月31日、第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選1次予選ブロック決勝が県内各地で行われ、県立川越と対戦した飯能が2-1で勝利し決勝トーナメントへの切符を掴んだ。 【フォトギャラリー】県立川越 vs 飯能 決勝トーナメント進出をかけた一戦は、台風10号の影響により、グラウンドには早朝まで降り続いた雨の影響でピッチは至るところに水たまりができ、泥だらけという悪コンディションの中行われた。 飯能は5分、FW10高橋悠斗(3年)のパスに抜け出したFW13佐々木マックスオウス(3年)が右足でゴールネットを揺らし先制。開始早々に1点ビハインドの展開となった県立川越はピッチコンディションを考えて背後へのボールを多くし、FW10井ノ本陽人(3年)、MF11石川櫂斗(3年)、MF23松永航汰(2年)らが前線で粘ってセカンドボールを拾って攻撃に出ていく。29分、石川がゴール前で放ったシュートは水たまりでボールが止まるも、「監督から止まらないで行けと言われていて、こぼれを狙っていった」(井ノ本)と話した通り、そのボールに井ノ本がすぐに反応し、押し込んで同点に追いつく。その後も攻める県立川越はDF16鷲見匠(3年)のロングシュートや石川がゴール前に飛び込むシーンなどチャンスを創出するも、決め切ることができず前半を折り返す。 後半に入り、まず最初にチャンスを作ったのは県立川越。54分、ロングスローから松永が右足でシュート。これは飯能DFがスライディングでブロック。63分には松永のクロスに井ノ本が頭で合わせるもゴール横へ。対する飯能は65分にカウンターを仕掛け、高橋が左サイドからカットインから右足でゴールを狙うが枠を捉えきれない。77分には裏に抜け出した佐々木へボールが入るも、前に出てきた県立川越GK1和田悠作(3年)にクリアされてしまう。 試合は動かず、このまま延長後半に突入するかと思われたが、飯能は後半アディショナルタイム2分にCKを獲得すると、ファーサイドで待っていたFW9石川隼大(3年)が頭で合わせて決勝ゴール。「ここぞという時に点を決めてくれる選手。あるかなと思っていました」と飯能の高峯祐一郎監督に言わしめる石川の劇的ゴールがチームを決勝トーナメントへと導いた。