【UFC】ローブロー受けるもレフェリーを制してからの左フック一閃! LH級王座防衛のペレイラ「ヘビー級でも戦いたい」
2024年4月13日(日本時間14日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-MobileアリーナにてUFCナンバーシリーズの第300回記念大会『UFC 300: Pereira vs. Hill』が開催された。 【写真】ヒルと向かい合うペレイラ メインイベントはライトヘビー級タイトルマッチで、UFC2階級制覇王者のアレックス・ペレイラ(ブラジル)の初防衛戦。元ミドル級王者のペレイラは2023年11月に、怪我から復帰のイリー・プロハースカとのライトヘビー級王座決定戦で2R KO勝ちで戴冠。 挑戦者のジャマール・ヒル(米国)は、今大会でも勝利したプロハースカが怪我で返上した王座を、グローバー・テイシェイラに判定勝ちで獲得も、その後、怪我により返上。1年3カ月ぶりの復帰戦となる。 ▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R 〇アレックス・ペレイラ(ブラジル)10勝2敗(UFC7勝1敗)205lbs/92.99kg [1R 3分14秒 KO] ※左フック ×ジャマール・ヒル(米国)12勝2敗(UFC6勝2敗)205lbs/92.99kg ※ペレイラが初防衛に成功 自身のルーツであるパタソ族の弓矢をオクタゴンに向けて射るポーズから入場のペレイラ。ケージ中央では瞬きせずにヒルを見つめる。 1R、サウスポー構えのヒルにオーソドックス構えのペレイラは左ローから。ヒルは左インローを返す。左ストレートを伸ばすヒルだが遠い。ペレイラの左ミドルにカウンターの前手の右を狙う。 右回りのヒル。左ボディストレートのペレに、左ハイをガード上に打つヒル。左ミドル、左インロー、左ストレートのダブルも。さばくペレイラは左ボディストレートを当てる。喧嘩四つの前手争いから、ヒルの左の蹴りが「ボコッ」とローブローになる。 「タイム」の声とともにハーブ・ディーンレフェリーが間に入ろうとするが、右手を挙げて制して試合を続行するペレイラは、高い集中力を見せて金網に詰めると、ヒルの左ストレートに左フック! 目が飛んで後方に倒れたヒルにパウンドし、ヒルの力が抜けレフェリーが間に入った。 立ち上がり、「ハイ、この通り」というように両手のひらを上にして見せたペレイラ。 試合後にかつてヒルに敗れている師匠のグローバー・テイシェイラから黒帯を巻かれたペレイラは、「相手の左をもらったけど、自分は蹴りで距離とタイミングを計っていた。ヒルは強敵だったけど計画通りに当てることが出来た。自分は正直なところ、ケージの中ではチャンピオンだと思って戦っていない。ケージの内外でいつも挑戦という気持ちでいないといけない。ベルトのせいで傲慢になることはできない。このベルトを防衛し続けて、出来ればブラジルで防衛もしたい。次はヘビー級で戦いたい」と語った。