大統領選挙を控えたメキシコ 暴力の連鎖は止められるのか
ウィツィラック、メキシコ、5月17日 (AP) ― メキシコ中部モレロス州のウィツィラックで5月14日、治安部隊の厳重な警戒の中、数日前に殺害された4人の葬儀が盛大に執り行われた。 サッカーの試合の後、ビールで一息入れていた8人が、2台の車に乗った武装グループに殺害された。 カルテルの暴力はメキシコにとって今に始まったことではないが、この国では6月2日の選挙を前に流血が急増し、4月は今年最も多くの死者を出した月であることが政府のデータで明らかになっている。 カルテルは国土の大部分で支配を拡大し、麻薬だけでなく合法産業や移民密輸からも金を巻き上げてきた。さらに、爆弾を投下するドローンや即席爆発装置など、より洗練されたツールで戦っている。 ウィツィラックは不気味な静寂に包まれ、商店はシャッターを閉め、通りに出る勇気のある者はほとんどいなお。学校は「追って通知があるまで」授業を中止した。 メキシコシティから1時間強の場所に位置するウィツィラックは何年もの間、カルテルとギャングの綱引きの中心にあり、法の手が届かない町として有名になった。 (日本語翻訳・編集 アフロ)