時・場所・場面に合う服装とは? Vol.2/コナー・マックナイト
T=Time、P=Place、O=Occasionをわきまえた服装をする、という概念は多様性の時代でも大切。状況に応じ、自分も周囲も快適でいられるような、嫌な目立ち方をしないスタイル。しかし、それだけじゃオシャレではないね。ここでは個性も上手に発揮する3人に、6シーンの装いを披露してもらいます。 in NY
1. 友人の結婚パーティ。
タキシードのパターンで作ったスーツに〈ヘインズ〉のタンクトップを合わせて。 自身のブランド〈Connor McKnight〉で毎シーズン改良を重ねリリースするほどこだわりの強いセットアップは、モヘア生地を使ったタキシードカットでクラシックだから、フォーマルな場所にぴったり。だけど新しい出会いも多い友人の結婚式では、あえてカッチリし過ぎないように意識する。「シャツや蝶ネクタイの指定がない限り、タンクトップやTシャツを合わせて、足元はバレリーナシューズでほんの少しだけカジュアルダウンさせるんだ。フォーマルな場だからこそルールを理解した上で、少しの遊び心を忘れないようにしてる」
2. クライアントとの打ち合わせ。
古着&ワークウェアといういつもの服に、〈イッセイミヤケ〉のジャケットを。 2023年の10月にNYのローワー・イースト・サイドにオープンさせたショールーム兼オフィスでクライアントとのミーティングをおこなうことが多いコナー。毎日のように着てしまうというお気に入りのThe New York TimesのヴィンテージTシャツと’70年代の〈Dickies〉のペインターパンツで自分らしいカジュアルさは残しつつ、ジャケットは羽織るようにするという。「〈Issey Miyake〉のヴィンテージジャケットはゆったりなフィット感で、気楽に着られるんだけど、それでいて少しドレスアップができるからこういう機会に重宝するよ」
3. パートナーとのデート。
「それ、どこの?」と聞かれることもない、なんでもない服装で、コミュニケーションを優先。 「ディナーデートのときはコミュニケーションにフォーカスしたいし、相手が何を着ていたかより、どんな話をしたかっていう思い出のほうが大切だから、会話の邪魔にならないシンプルで滑らかな服装が良いと思うんだ」と語るように、〈Connor McKnight〉のレザーを用いたハンティングジャケットに、ヴィンテージの〈Levi’s〉505など、ダークトーンで統一。ライフタイムフェイバリットだという〈Connor McKnight〉のニットは、第2次世界大戦時代のアメリカ海軍のモックネックをサンプリングし、ショート丈にアレンジしたもの。