時・場所・場面に合う服装とは? Vol.2/コナー・マックナイト
4. 雨の日の外出着。
フライフィッシングのための機能を備えた自慢のジャケットと〈マルジェラ〉のブーツで。 「本来憂鬱な雨の日も、もしお気に入りのレインジャケットを持っていれば楽しみになるよね」。普段もよく着ているという〈Connor McKnight〉のレインジャケットは自信作だそう。最初は自分のために、フライフィッシングで使われるウェーディングジャケットをベースに作ったものの、背面にプリーツを入れるなどマイナーチェンジを重ね、今では機能性だけでなくエレガントさが加わった。同じように近年よく履いているという初期の〈Maison Margiela〉の名作スクエアトゥブーツは、雨でもスタイルを保持したいコナーにとって欠かせない一足。
5. ひとりの休日。
ショート丈のトップスにルーズなボトムス。自分のスタンダードスタイルを着倒した古着で。 休日のスタートは愛犬の散歩をした後、近所のコーヒーショップで一息つく。「リラックスしたい日は、普段のようにショート丈のトップスに少しルーズフィットなボトムを合わせるというサイズ感は変わらずだけど、’70年代の〈Champion〉のリバースウィーブに’90年代の〈Levi’s〉という感じで、自分の体にフィットする着古したベーシックな古着でコーディネートすることが多い」。’70年代のリバースウィーブはすでにかなりの量を持っているそうだけど、いまだにリーズナブルだから自分のサイズがあればついつい買い足してしまうとか。
6. スポーツ観戦。
足元だけ、名作のホースビット・ローファー。“ファッション”し過ぎず、応援の空気を大切に。 NBAやニューヨーク・ヤンキースの試合を観に、友人とスポーツバーにちょくちょく行くというコナー。とても満足いく良い買い物だったという’60年代のヤンキースキャップは、ネットでたまたまリーズナブルなものに巡り合い、即購入。「スポーツを観に行くときはいつもよりカラフルなコーディネートにしてる。でも気をつけているのは、スタイリッシュになり過ぎないことだね。知らない人も含め、その場にいる全員と自分のチームを応援するときは空間に溶け込めるような、カジュアルで少し地味なくらいの格好がいいと思う」
プロフィール
1993年、ワシントンDC生まれ。〈Bode〉や〈Kith〉を経て、2020年に〈Connor McKnight〉をスタート。自身の日常のスタイルにも多用する、ブランドの代名詞的なショート丈のトップスのシルエットは、’40~’50年代のスタイルがインスピレーション源。日課はeBayパトロール。 photo: Takeshi Matsumi, illustration: Borja Bonaque, text: Shimpei Nakagawa(2024年2月 922号初出)
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