「結構、グチャグチャ」でもアンダーパー 安田祐香が飛躍シーズンのラストへ
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 3日目(23日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆3707人) 【画像】吉田優利のいい笑顔「ナイスパット!」 この日、平均スコア「4.35」で2番目に難しいホールだった14番パー4で安田祐香も大ピンチに見舞われた。ティショットを曲げ、セカンドは目の前の木が邪魔になる左ラフ。フックをかけようにも繊細なコントロールは利かない状況で、グリーン右に外した。 ラフから30ydほどのアプローチも、左サイドのピンまでの速い下りのラインを警戒して大きくショート。それでも、10mほどのパーパットがコロンとカップに消えてくれた。「ボギーでも仕方ないなと思って(ジャストタッチで)打ちました」。ギャラリーを沸かせたスーパーセーブなど、ボギーは13番(パー5)の1個にとどめて「71」にまとめた。
フェアウェイキープ率50%(7/14)が示すように、ティショットの組み立てから苦心する一日だった。「当たりが薄いのがイヤで…って考えて左に行ったりとか、いろいろ(ミスが)出てしまって、結構グチャグチャだった。ティショットはネガティブになっちゃうくらい」と苦笑い。上位で戦っている分、ラウンド中に試行錯誤して良くなるきっかけを探すわけにもいかなかったから、15番のようにひたすら耐えるしかなかった。
それでもアンダーパーでプレー。タフな宮崎CCでの我慢強さが光る。初出場した昨年は2日目に唯一のノーボギー「69」をマーク。ここまで通算7ラウンドでオーバーパーを打ったのは、昨年3日目の「77」だけだ。今週は「70」→「71」→「71」とコツコツ伸ばし、通算4アンダー8位。3日間でボギー4個は首位の桑木志帆(3個)に次ぐ少なさで鈴木愛、小祝さくらと並ぶ。「わりとパターは入っているのかな」と話すように、芝目の強い高麗グリーンへの苦手意識がない点も堅実なスコアメークを支えている。
9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で念願の初優勝を飾ったプロ5年目のシーズンも残すところ18ホール。「意外と、自分が思っている以上に良かった。予選落ちは去年と変わらない(7試合)と思うんですけど、トップ10の回数(4→8試合)も増えましたし、最終日に伸ばすゴルフがわりと多かったのかな」と確かな充実感もある。ツアー9位となる平均ストローク「70.5106」を記録している最終日を伸び伸びとプレーして、飛躍の一年を締めくくる。(宮崎市/亀山泰宏)