国産材だけを使った家造り、福島の注文住宅販売会社「四季工房」
展示場の案内役にこれまで四季工房で家を建てた施主の夫人を採用し、自らの経験を踏まえて四季工房の家の魅力を伝える役割を任せている。展示場ごとに1チーム3~4名程度で構成し、交代で接客するシステムだ。自身の実体験に基づいているため当然、話には説得力があり、来場者の心をひきつけている。 野崎進社長はこう語る。「たしかに値段は他社に比べて少し張るかもしれませんが、いい家を提供したいという一心でやっています。これはお客様にわかっていただいている点だと思っています」と話す。 野崎社長が特に大事にしているのが、「ウソをつくことのない家を作りたい」「自分の会社がつくる家が心から一番だと思える家を作りたい」という基本姿勢だ。そうした真摯な姿勢が評価され、最盛期には1年間で192棟を建てた時もあったという。これまでリーマン・ショックの後など苦しい時期もあったが、それでも現在、年間100棟~110棟を建てるという実績を誇る。展示場も東北のほか関東各地に広がっている。 2017年は創業35周年を迎え、これまで施工した住宅は累計で約3500棟に上った。「一棟一棟を丁寧に建ててゆきたい」と話す野崎社長の当面の目標は株式上場だという。住宅購入希望者の意識の変化や市場の変化など業界をとりまく環境が年々厳しくなっている中、四季工房は様々な工夫をこらして他社との違いを常にアピールしている。 野崎社長は「これまでの住まいにあきたらず、当社に関心持ってくださる方も増えてきています。そうしたお客さまの声に応えてゆくためにしっかりとした家造りを続けてゆきたいと思います」と抱負を語る。 (3Nアソシエイツ)