番組開始50年 なぜ『アタック25』が愛されるのか…クイズ自慢の出演者が証言する「テレビの理想形」
『アタック25』の“真の鍵”はパネルの取り方
『アタック25』と言えば、赤・緑・白・青と4色の解答席に座った出場者が25枚のパネルをかけて早押しクイズで競い合う形式が特徴。正解すると、25枚のパネルのうち1枚を選んで自分の色に変え、オセロゲームの要領で他の色をはさんで色を変える。 パネルが残り5枚になったところで「アタックチャンス」。正解すると、パネルを1枚取ったあと、今後の展開に有利だと思われるパネル1枚を消すことができる(消したパネルは誰でも取ることができる)。パネルの取り方をマスターすれば、『アタック25』を制することにつながると言ってもいいほど重要だ。 富永が「すごく戦略的ですよね」と語れば、宇治原も「やっぱり(パネルは)角、周りからがのちのち効いてくる。ただ、今回(スペシャルルールで正解するとパネルを1枚消せるアタック)ロストというのがあって、アタックチャンスと合わせたら、大逆転もある。先に角を取ると、そこは取られる可能性が出てくる(ので)難しい」とうなった。 岡田は「ファンが多い番組だから、なんでそこ(のパネル)を取るんだと思う人もきっといるでしょう(笑)。なかなか奥が深い!」とコメント。富永も「そこが他のクイズ番組とは一番違うところですよね。普通のクイズ番組は正解を重ねていけば勝てる。でも、『アタック25』は正答数はそこまで変わらなくても、パネルの取り方で大差が付いたりする。このクイズはどうパネルを取るかが大命題のクイズ番組だと思います。やってみたらその怖さがよく分かる」と感想を口にした。 パネルの取り方に関して、宇治原は記憶に残っているシーンがあるようで、「(初代司会者の)児玉清さんが、一般の方が出ている(回の)時に、パネルの取り方に対して『なぜ!』と言ったのを覚えています(笑)」と回想。岡田も「児玉さんは全部(頭の中にパネルの取り方が)入っているからね」と、司会者も戦略の重要性を十分に理解している立場であることに触れていた。
ENCOUNT編集部