次なる処方箋は「フランク ミュラー」。ナチュラルコスメのパイオニアが語る腕時計の価値
「常にゲームチェンジャーでありたい」。そう語るのは、オーガニック・ナチュラルコスメメーカー、カラーズの代表取締役を務める橋本宗樹さん。 ▶︎すべての写真を見る 同社はオーガニックコスメをマスマーケットで展開し市場に浸透させた、まさに日本のオーガニックコスメ市場のゲームチェンジャーのような存在だ。 そんな橋本さんが惹かれる時計はやはり、前例にとらわれない独創的なもの。愛用しているのは通称“チープカシオ”のデジタルウォッチだ。 「カシオって、世界初を数多く生み出しているから好きなんです。時計なのに、電卓や、FMトランスミッターとマイクをつけてみたり。少しレトロでメカっぽい見た目も遊び心があって魅力的です」。 橋本さんは時計を、香水や靴と同じような存在と位置付ける。 「それ自体が主役ではないけれど、コーディネイトの仕上げに自分らしさを味付けしてくれるような名脇役だと思っています。なので存在感があるものよりは、控えめでどんなコーディネイトにも合うものがいいですね」。
今は特に狙いを定めている時計はないという。しかし、哲学やカルチャーを感じられる時計があれば欲しいという橋本さんに、今回提案したのはフランク ミュラーの「トノウ カーベックス クレイジー アワーズ」。 曲線が美しいケースデザインは、1986年にイタリア人顧客の婦人の依頼から生まれたもの。ランダムに配置された数字インデックスに瞬時に時針がジャンプして時を示すクレイジー アワーズを採用。 “時の哲学者”と呼ばれる天才時計師、フランク・ミュラー氏のこだわりが詰まった一本だ。
「ランダムに配置された型破りなインデックスが目を引きますね。『人生は決められたものではなく自分自身で決めることができる』というポジティブなメッセージにもグッときます。 ケース幅が小ぶりなので存在感がありすぎず、腕元に馴染むのも気に入りました」。 実は橋本さん、約20年前にフランク ミュラーの時計を購入し、日常使いはしていないものの、今でも大切に保管し、ドレスアップする特別な場面で着けているという。 「購入したときはこんなに自分にフィットするブランドとは知りませんでしたが、自然と惹かれるものがあったんでしょうね。 最近ドレスアップする機会が減ってなかなか着けられていなかったですが、また愛用したくなりました」。
カラーズ 代表取締役 橋本宗樹さん●2000年にカラーズを設立後、マツキヨココカラ&カンパニーのプライベートブランドであるアルジェランや自社ブランドのザ パブリック オーガニックを立ち上げる。日本のマスマーケットにおけるオーガニック・ナチュラルコスメのパイオニア。 ※本文中における素材の略称は以下のとおり。K18=18金、PG=ピンクゴールド 干田哲平=写真
OCEANS編集部