【UFC】“英国の平良達郎”モカエフが元王座挑戦者ペレスに苦戦もジャーマン決めて判定勝ち「UFC6戦無敗だ。ベルトを獲る準備はできている」
2024年3月2日(日本時間3日)米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Rozenstruik vs. Gaziev』(#UFCVegas87)が開催された。 ▼フライ級 5分3R 〇ムハンマド・モカエフ(英国)12勝0敗(UFC6勝0敗)※UFC6連勝 126lbs/57.15kg [判定3-0] ※29-28×3 ×アレックス・ペレス(米国)24勝8敗(UFC6勝4敗)125lbs/56.70kg フライ級7位のペレスと、8位のモカエフが対戦。 現王者はアレクサンドル・パントーハで、5月4日の『UFC 301』リオデジャネイロ大会での防衛戦が噂されているが、2月24日のメキシコ大会でブランドン・モレノ(現2位)に5R判定勝ちした現1位ブランドン・ロイバルがヒザ靭帯損傷。 ランキング3位は負傷欠場中のアミル・アルバジ、4位はモレノ、アルバジに敗れて連敗中のカイ・カラフランス。5位のマテウス・ニコラウは2023年4月にロイバルに敗れており、2024年1月に予定されていたマネル・ケイプ(6位)との試合はケイプの体重超過でキャンセル。今回のペレスとモカエフの勝者がタイトルマッチに出場する可能性も出てきている。 ラスベガスで朝倉海、ヒロヤとも練習するペレスは、試合のキャンセルが多く、2019年からUFC3連勝も、2020年に当時王者のデイブソン・フィゲイレードに1R、ギロチンチョークで一本負け。約1年8二カ月ぶりの試合となった前戦ではパントーハに1R リアネイキドチョークで一本負けで、白星から遠ざかっている。31歳。 対するUFCフライ級5連勝中のムハンマド・モカエフは、アマチュア24連勝後に、プロでも10連勝中。2023年3月のジャフェル・フィーリョ戦では、3Rにヒザ十字を極められ耐えてのリアネイキドチョークでの逆転勝ち。10月の前戦ではティム・エリオットのガードやギロチンに攻めあぐねたものの、3Rにパスしてマウント。肩固めを極めている。カラフランスとの対戦をアピールしていたが、7位のペレスとの対戦となった。最後に勝ち切る極めの強さがある。23歳。 王座挑戦経験のあるペレスを相手に、タイトル戦線を目指すモカエフはどんな試合を見せるか。 1R、ともにオーソドックス構え。右カーフから入るモカエフ。かわすペレスに右アッパーから左で詰めるモカエフ。左インローのモカエフに右カーフを当てるペレス。ワンツーで詰めるとバックステップでかわすモカエフは右カーフを返す。 右を振って組んだペレスをシングルレッグで入れ替えたモカエ。そこにニンジャチョークを狙うペレス。離れるモカエフ。シングルレッグのモカエをバックに回らせないペレスが切って前に。さらにモカエフのシングルレッグも切ってスタンドに。 ペレスの左から右はかわすモカエフ。左前蹴りで前に。ペレスもワンツーで押し戻すと、そこにシングルレッグのモカエフは押し込み、右で首を狙うペレスに首を外に出して尻を着かせるモカエフは足を手繰るペレスを切ってバックに。すぐに左足をかけて右の送り手を掴んでパウンド! 金網背に上体を立てようとするペレスは被弾する。 2R、グローブタッチ。左インローを空振らせたペレスが前に。しかし低いシングルレッグからすぐにバックに回るモカエフは背中に乗ろうとするが着地。送り手を外したペレスは正対。前に出てモカエフのシングルを切って右カーフ! 尻もちつくモカエフに左右で前に。しかしここでシングルレッグからスタンドにバックにつくモカエフ。左足をかけるとペレスは正対し、がぶりから首狙い。座ってからレッスルアップするモカエフ。 しかし突き放したペレスはガード固めて前に! 左ミドルを打つモカエフを詰めていく。左ジャブが遅いモカエフにペレスはは左右で前に。自ら組んで左脇差し。モカエフのシングルレッグをがぶり上から蓋。ニンジャチョークも狙う。 3R、中央に出るモカエフはワンツー。ガード固めで押し戻すペレスはスイッチするモカエフにワンツーで金網に詰める。シングルレッグに入るモカエフをスプロールするペレスは首をがぶり。中腰になるモカエフはスイッチからバックに! スタンドバックにつくと前につきシングルレッグ、さらにステンドバックからジャーマン! すぐに立つペレスは離れる。 右を振るモカエフも消耗。シングルレッグをがぶるペレス。右はガード上。ペレスは前に出て右を強振も、かわしたモカエフがシングルレッグ。これをがぶったペレス。またも中腰になるがペレスは細かいパウンド。スイッチをさせないペレスが前に。シングルレッグに入るモカエフをまたもがぶり。 離れて立つモカエフに圧力をかけるペレス。モカエフのその場からのシングルレッグをがぶるペレスはヒザ! しかしここもスイッチしたモカエフがバックに回ったところでホーン。2Rも接戦、3Rはジャーマンを見せたモカエフだが、ペレスはダメージ見せずに立ち上がっている。 判定は3-0(29-28×3)でモカエフが接戦を勝利。「朝から調子が悪かった。KHK最高のチームがついているから負けるわけにはいかなかった。UFC6戦無敗だ。ベルトを獲る準備は出来ている」と王座挑戦をアピール。さらに「ジェノサイドを止めろ」と訴えた。