ヒュルケンベルグ、スタート直後角田裕毅を抜くもアンダーカットによる逆転を悔やむ「あれで困難な展開に」|F1
ハースのニコ・ヒュルケンベルグが、エミリア・ロマーニャGP決勝を振り返った。 10番グリッドからのスタートとなったドイツ人ドライバーは、ブラックアウト直後に8番手まで浮上し、角田裕毅の前に出た。 【動画】角田裕毅、イモラで絶妙アンダーカット成功!アウトラップでペースを上げ、ピット戦略でヒュルケンベルグの前に出る ヒュルケンベルグは前のメルセデス勢にレースペースで差を付けられている状況下、13周目に角田はトレイン状態を嫌ってピットインを敢行し、ミディアムからハードにつないだ。 この動きに応じ、ヒュルケンベルグは次の14周目にピットへと入り、同じくハードタイヤにチェンジする。だが角田は13周目のアウトラップでペースを上げたこともあり、ヒュルケンベルグとしては角田にアンダーカットを許す形になってしまった。 レース後、ヒュルケンベルグはこの駆け引きがレース結果に直結したと振り返っている。 「我々はユウキにアンダーカットをされる形になってしまった。これでポジションを一つ失ったね」 「レース後半、後ろからレッドブルのチェコ(セルジオ・ペレス)も追い上げてきし、異なる戦略でフレッシュなタイヤだった彼ら(ペレス&ランス・ストロール)に対抗する術は何もなかった」 ヒュルケンベルグはRBに比べても、ハースのマシンはレースペースがなかったと見ているようだ。 「率直に言って、我々には十分なペースがなかったと思う。展開が向かなかったというのもあるが、結果的に失敗だったように感じる」
対角田を意識したストラテジーにより、第2スティントはハードで実質40周以上ロングランをすることになった。この展開も自身にとっては向かい風だったと口にしている。 「早めにピットインしたことによりレースはとても困難な展開になった。ロングスティントになったことで、レースペースを保ったり、リズムを見つけることにとても苦労したよ」 それでもヒュルケンベルグとしては、コンストラクターズ最下位だった昨季に比べて、今季は大きな上積みがあると前を向いた。 「今回は中団で戦えることが確認できた。それは去年に比べ、素晴らしいことだと思う」 「ただ、この位置で戦い続けることに慣れてしまうと、もっと上に行きたいという欲求が出てくるものだ。やっぱり欲しいのはポイントだよ。それに向けてプッシュし続ける必要がある」