哀愁の音色、秋の山里包む 富山県南砺市で五箇山麦屋まつり
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五箇山麦屋まつりが23日、富山県南砺市下梨の平若者センター春光荘で開かれ、哀愁を帯びた音色が秋の山里を包んだ。 夜の舞台共演では、南砺平高校郷土芸能部と小谷麦屋節保存会、越中五箇山民謡保存会、越中五箇山こきりこ唄保存会が、勇壮な武者絵が描かれた舞台に上がり、「こきりこ」や「といちんさ」「お小夜節」など五箇山を代表する民謡を披露した。 元日の能登半島地震と今月21日からの記録的豪雨で被災した石川県輪島市にゆかりのある「お小夜節」は、一日も早い復興の願いを込めて届けられた。 下梨発祥の麦屋節を継承する越中五箇山麦屋節保存会が、最後に登場。伝統の笠(かさ)踊りをはじめ「早麦屋」や「古代神(こだいじん)」「小代神(しょうだいじん)」などを演じた。大勢の観光客が各団体の演舞に見入り、大きな拍手を送った。観客も交えた麦屋節の総踊りで締めくくった。 地元の下梨地主神社では秋季祭礼が行われ、獅子舞を奉納した。北日本新聞社共催。