二極化へ向かう市場心理、強気派に乗るなら「この銘柄群」
エヌビディアの株価急伸に刺激される形で、日本の半導体関連株が値上がり。その流れの中で、日経平均株価は7週連続の上昇となった(写真:ブルームバーグ)
日経平均株価は5月第4週(22~26日)で7週連続の前週末比プラスという記録を達成した。これは2018年5月以来、5年ぶりとなる。しかし、TOPIX(東証株価指数)は7週ぶりのマイナスとなっており、主要指数の足並みが明らかに変化してきた。 以下は、 前回の本連載(5月21日配信) で書いたことの続きのような話。週末26日には日経平均が前日比115円高となったものの、TOPIXは同0.31ポイント安で4日続落となった。東証プライム市場を見ると、全1835銘柄のうち、値上がり銘柄数が410(23%)しかないのに対し、1371(75%)にも及ぶ銘柄が値下がりした。 アメリカの債務上限問題協議への警戒感が強く、米国株市場が翌週明けから3連休というカレンダー事情を抱えた週末という特殊日だったことを割り引くにしても、4分の3の銘柄が下落している市場を「強い」と表現することは、残念ながらできないだろう。 日経平均が突出した強さを見せているのは、半導体関連中心の値がさハイテク株高によるところが大きい。とくに25~26日はアメリカの画像半導体大手、エヌビディア( NVDA )が24日の決算発表以降、株価が急伸したことに刺激され、23日頃から調整含みだったこのグループの人気が一斉に息を吹き返したことが大きい。
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岩本 秀雄