「若い頃の写真は数枚しかなくて…」 コンプレックスまみれだった美容家の 肌を激変させた心も前向きになる習慣
アカスリグローブで顔をこすり、ヒリヒリに……
――今だったら考えられない! というような、肌をいじめていたご体験はありますか? ちょうど大学生のときに、韓国式のアカスリブームがありました。アカスリをするとつるつるになるし、肌色がワントーン明るくなるので嬉しくなり、ボディだけじゃなく顔もあのグローブでゴシゴシこすってしまったことがあります。案の定、ヒリヒリして大変なことになりました(笑)。 ほかにも、「つるつるして肌が明るくなる!」という粗塩ブームに乗り、力強くこすって赤くなってゴワゴワになったこともあります。今は力の加減を知っていますが、当時は何も知りませんでしたから……。いろんな失敗を重ねましたが、とにかく肌をこすらない=「こすらない美容」にたどり着いて本当に良かったと思います。
他人まかせではキレイにはなれません。自分を信じましょう
――石井さんのサロンで「こすらない美容」を続けている方たちには、どんな変化が見られますか? サロンのお客様や、媒体社さんの企画で出会う方の肌をカウンセリングして、アドバイスした一カ月後に会うと、別人のように変化していることがよくあります。肌状態がよくなっているのはもちろんですが、表情や佇まいまで変わっているのです。それはきっと、気持ちの面でも前向きに変われたからだと思っています。そもそも前向きに変わる力を持っている方なのでしょう。 以前、会社の人間関係に悩んでいる方がいました。考え方も非常にネガティブになっていたのですが、まずは肌に向き合いましょう、とマンツーマンでケアのアドバイスを開始しました。 しばらくしてその方にお会いした時、肌がキレイになっていることに加え、雰囲気もとても変わっていることに気づきました。彼女に「あの上司とはどうなったのですか?」とお聞きしたところ、「何も状況は変わらないんですが、もうどうでもよくなったんです。気にしないようになりました」と答えていて。自分の肌と向き合い、肌が改善されていくうちに気持ちまでポジティブになり、ものの見方まで変わった例です。 ほかにも、たくさんの“プラスの連鎖”を見てきました。以前には想像もしていなかったことにチャレンジする方など、前向きになった人が本当に多くいらっしゃいます。 美容医療やサロンなどの他力や化粧品にばかり頼ってしまう人は、本当の意味では「美しさ」を手に入れることは難しいと思います。年齢は関係なく、自分を信じて変わることができる方こそ「美しい人」だと私は感じています。 石井美保(いしい・みほ) 美容家、トータルビューティサロン「Riche」オーナー。美容誌をはじめ、さまざまな媒体で活躍中。幅広くコスメに精通し、独自の「こすらないスキンケアメソッド」を提唱、これまでに約2000人の肌悩みを改善。フォロワーと積極的にコミュニケーションを取るインスタライブも話題。2024年6月21日(金)、『スキンケアで肌を毎日いためていませんか? こすらなければ、美肌』(講談社)を上梓。 衣装クレジット ワンピース 19,800円/セルフォード ルミネ新宿2店、ピアス 28,600円、チャーム 各13,200円、ブレスレット 22,000円、リング(右手人差し指) 23,100円、リング(右手薬指) 40,700円、リング(左手人差し指) 49,500円/ノジェス
増本紀子(alto)