中国で“ネギ入りラテ”が大流行 「最も驚くべき組み合わせ」「恐ろしい飲み物」 スタバではポークラテも
中国では最近、ネギ入りのカフェ・ラテが大流行している。ネギとコーヒーという、およそ合いそうにない組み合わせだが、実際に街のコーヒーショップでも販売されている。SNSは、「飲んでみた」「作ってみた」などの投稿で大賑わいということで、味の評価も気になるところだ。 【動画】話題のネギ入りラテ。
山盛りのネギが映える!ソーシャルメディアに投稿続々
世界の不思議ニュースを紹介するサイト、オディティ・セントラルによれば、ネギ入りラテは、5月にアジアの複数の出版物が“これまでに試みられた最も驚くべき組み合わせの一つ”として取り上げたことで、いきなり注目を集めることになったという。 作り方だが、まずカップの中でネギをつぶし、そこに氷、ミルク、コーヒー(エスプレッソ)を投入。最後に刻んだ青ネギをたっぷりとトッピングするのがポイントだ。中国国内のみならず、国外で実際にメニューに取り入れているコーヒーショップもある。 TikTokやインスタグラムで #springonionlatte を検索すると、ネギを盛大にトッピングしたラテのカップの写真や動画が次々と出て来る。ネギ入りラテは、新たなトレンドと化しているが、いつどこでどのようにして誕生したのかは、正確には誰も知らないということだ。
後味に特徴? 興味をそそられる人も
気になるお味のほうだが、様々な反応があるという。「作って飲んでみた」動画を投稿したあるバリスタは、「恐ろしい」飲み物だとし、救いようがないと厳しい評価だった。しかし別のバリスタは、後味がスパイシーで、嫌いではないとしている。 「飲んでみた」動画を見たユーザーのコメントの中には、明らかにまずそうという反応も多かったが、「実際に飲んでみないと分からない」「飲んだら案外いけるやつかも」など、斬新なアイデアに興味をそそられる人も多かったようだ。
ミスマッチの醍醐味 中国独特のコンセプトとは?
ヴィーガンメディア、Vegニュースによれば、ネギ入りラテは、中国で一般的に「ダーク・キュイジーヌ(暗黒料理)」として知られる、型にはまらない食材を料理や飲み物に使う広範なトレンドの一部だという。 オディティ・セントラルは、ダーク・キュイジーヌは人々の感性を試すような食べ物や飲み物だと説明。唐辛子入りの「ホット・アイス・ラテ」というのも、数か月前に話題になったとしている。 実は今年の旧正月には、スターバックス中国が、ポークソースを使って豚の角煮のスライスを添えた限定バージョンのラテを発売していた。アメリカのアジア系ニュース・メディア、ネットシャークによれば、顧客の反応は、「甘くてしょっぱい」「ポークの風味がはっきりしない」「なぜか角煮といっしょにベーコンビッツ(みじん切りベーコン)が入っている」などで、トレンド化するには、いまいち詰めが甘かったようだ。
文:山川真智子