「大川の駅」反対の署名8400人分、市民団体が提出…見直し訴え初当選の市長「市政に反映させたい」
福岡県大川市が同市大野島で整備を進めていた産業・観光振興拠点「大川の駅」(仮称)について、計画に反対する市民団体「大川市の将来を考える会」は1日、約8400人分の反対署名を江藤義行市長に提出した。9月の市長選で計画の見直しを訴えて初当選した江藤市長は「反対する市民の意思をしっかりと受け止め、市政に反映させたい」と応じた。 【写真】地盤対策工事が進められている「大川の駅」の建設予定地
同会は「(2期事業などを含めると約89億円の)事業費が過大」などとして、計画の見直しを求め、今年2月から18歳以上の市民を対象に署名活動を開始。6月と8月に計約6500人分を市に提出したが、「誤った情報を基に集められた」として受け取りを拒否されたため、持ち帰っていた。江藤市長は、市長に就任するまで同会の共同代表を務めていた。
この日は、同会の土井弥一郎代表(83)らが市役所を訪れ、江藤市長に署名簿を手渡した。土井代表は「建設予定地が大野島に決まった経緯などを市民に明らかにするとともに、(事業中止後の)跡地をどう活用するかしっかりと考えてほしい」と要望した。