おぼつかない「石破外交」選挙に弱い政権は国際社会に軽んじられる 「本格政権でないと…」安倍元首相は持久戦を覚悟
石破茂首相は、ドナルド・トランプ次期米大統領に会えていない。
安倍氏は16年秋、トランプ氏の1期目当選直後、米国に駆け付け、会談した。これが政治経験のないトランプ氏を、国際政治のコミュニティーに誘うことになった。このことにトランプ氏は感謝している。
トランプ氏が安倍氏に教えを請うたのも、その年の参院選でも大勝し、盤石の政治基盤を得ていたからだ。
「石破外交」ではおぼつかない。
■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻は憲法学。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗澤大学教授。山本七平賞選考委員など。安倍・菅内閣で首相諮問機関・教育再生実行会議の有識者委員を務めた。法務省・法制審議会民法(相続関係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員も歴任。著書に『憲法改正がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)など多数。