【MLB】フィリーズは第2戦の先発にサンチェスを起用 ホームとの好相性を重視 ノラは第3戦で先発へ
フィリーズの先発ローテーションといえば、ザック・ウィーラーとアーロン・ノラの強力二枚看板が大きな武器だが、ロブ・トムソン監督は日本時間10月5日、二枚看板の一角であるノラを地区シリーズの第2戦ではなく第3戦に先発させることを発表した。第2戦にはクリストファー・サンチェスが先発することになったが、これはサンチェスのホーム/ロードの成績差を考慮したものである。サンチェスはホーム17試合で防御率2.21と抜群の成績を残している一方、ロード14試合では防御率5.02と打たれており、ホームで投げさせるほうがいいとの判断に至った。 【動画】フィリーズのクリストファー・サンチェスが今季11勝目を挙げる 絶対的エースのウィーラーがメッツとの地区シリーズ第1戦に先発することがすでに決まっているフィリーズだが、第2戦以降のプランは今日まで発表されていなかった。トムソン監督は「メッツと対戦することになり、シティ・フィールドで戦うことを考えると、かなりアウェイな雰囲気になることが予想される」とコメント。そうした不利な環境下で行われる第3戦を信頼できるノラに任せることにしたようだ。また、「サンチェスのホームとロードの成績を見ると、本当にこれが最も賢明な選択だと思った」と語り、サンチェスがホームで好投していることも指揮官の決断を後押ししたとみられる。 3年連続でポストシーズンに進出したフィリーズだが、過去2年はワイルドカードでの進出だったため、ワイルドカード・シリーズを戦わなければならなかった。過去2年ともワイルドカード・シリーズで2連勝して地区シリーズ進出を決めたが、ワイルドカード・シリーズの2試合にはウィーラーとノラの二枚看板を投入。地区シリーズは投げられる投手からローテーションを組まざるを得なかった。しかし、今季は13年ぶりの地区優勝を成し遂げ、第2シードでポストシーズンに進んだため、地区シリーズでは思い通りにローテーションを組むことができる。 ウィーラーやノラとバッテリーを組む正捕手J・T・リアルミュートは「ワイルドカード・シリーズに勝利した勢いを持ち込むことも重要だが、自分たちのペースで準備を進め、各選手が十分な休養を取ることができたのも良かった」とコメント。過去2年とは異なり、万全の状態で地区シリーズを迎えるフィリーズのポストシーズンがいよいよスタートする。目標はもちろん、2008年以来16年ぶりとなるワールドシリーズ制覇だ。