寄付や逮捕でたびたび注目、サウジアラビアの王子はいったい何人いるの?
王子たちの職業は? みんなお金持ち?
世界最大の産油国の王子といえども、全員お金持ちというわけではない。規定では、王子王女は生まれてすぐ国庫から年金をもらうことができるが、その額はかならずしも高額ではない。 信ぴょう性は不明だが、上が月額27万ドル、下は月額800ドルという米国の報告がウィキリークスにある。一方、王族としての威厳は保たねばならないので、大きな宮殿を建てたり(この場合は補助金が出るらしい)、たくさんの側近を雇ったりしなければならない。そのためには、いろいろ商売にも手を出さねばならないわけだ。 政府要職につく有力王族や世界有数の投資家として知られるワリード・ビン・タラール王子のような存在は例外であろう。ちなみにこの王子、全財産(日本円で約4兆円)を段階的に慈善事業に寄付すると発表した。大半の王子は、外国企業のスポンサーになったり、政府プロジェクトの契約でコミッションをとったりなど「合法的」ビジネスに携わっているが、なかには銀行からの借金を踏み倒すとか、賄賂をとるとか、土地ころがしを行ったりとか、グレーな仕事で金儲けをする王子がいることも否定できないのである。