Jane Street

ジェーンストリートはウォール街で最も収益性の高いトレーディングファームの一つだ。 同社はインターンにも非常に高額な給与を提供し、優秀な人材を引き寄せている。 同社のインターンシップの一部では、年収に換算すると25万ドルに相当する基本給が支払われている。 収益性に優れたトレーディングファームのジェーン・ストリート（Jane Street）は、ウォール街の主要なマーケットメイカーの一つだ。 ブルームバーグ（Bloomberg）が報じた債券発行書類によると、このテクノロジー主導の企業の2023年の純取引収益は106億ドル（約1兆5900億円）に達し、2024年の第1四半期は44億ドル（約6600億円）を報告している。 その成功の証として、ジェーンストリートは現在、ニューヨークオフィスで58人の人材を募集している。高い評価を受けるトレーディングファームらしく、従業員の待遇は非常に手厚く、さまざまなボーナスや特典が加算される前の報酬は、25万ドル（3750万円）から30万ドル（4500万円）だ。 さらに、優秀な人材を引き寄せるための努力なのか、それとも単に経営陣の好意なのかは不明だが、ジェーンストリートの非常に高い報酬は夏のインターンにまで及んでいる。 5月から8月までの定量研究者のインターンシップでは、年収25万ドル（約3750万円）の基本給が提供される。これは税引き前の金額で、月に換算すると約2万1000ドル（約315万円）近くの額になる。 求人要項には、「金融やその他の特定分野の経験は求めない」、「研究経験があればなお良い」と記載されている。 トレーディングデスクのエンジニアのインターンの基本給は若干低く、年間17万5000ドル（約2625万円）となっている。 ジェーンストリートの高額なインターンへの給与は、フィナンシャル・タイムズ（Financial Times）のアルファヴィル（Alphaville）で最初に報じられた。 インターンは同社敷地内にあるジムを利用したり、ワールドトレードセンター（World Trade Center）近くのオフィスからハドソン川を眺めを楽しんだりすることもできる。 ジェーンストリートでのインターンシップに参加すれば、将来のトレーダーたちはウォール街で最も強力な企業の一つである同社に就職できる可能性がある。そうなれば、現在収監されているFTXの創設者サム・バンクマン-フリード（Sam Bankman-Fried）や、 FTXの姉妹会社であるアラメダ・リサーチ（Alameda Research）を運営していたキャロライン・エリソン（Caroline Ellison）などの著名人とともにアルムナイの仲間入りを果たすかもしれない。 ジェーンストリートに在籍していた際、バンクマン・フリードは、ドナルド・トランプの2016年大統領選勝利後の株価急騰で生じた3億ドル（約450億円）という同社史上最大の損失を出している。