【ボクシング】世界ランカー吉良大弥デビュー2戦連続1回KO勝ち「早く倒せて成長」79秒殺
<プロボクシング:LifeTime Boxing Fights24大会>◇31日◇東京・後楽園ホール 「キラキラ・ダイヤモンド」の異名をとるアマ3冠でプロボクシングWBA世界フライ級15位の吉良大弥(21=志成)がデビュー2戦連続の1回KO勝利を収めた。ベネズラ同級4位オルランド・ピノ(38)との同級8回戦に臨み、1回1分19秒、KO勝ちを収めた。 今年6月のデビュー戦ではコムサン・カエウルエアン(タイ)戦で1回1分58秒KO勝利を挙げていた吉良は「早いラウンドで終わらせるつもりはなかったが、丁寧に流れで倒せたらと思っていた。結果的に、前回よりも早く倒せて成長していることがわかった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。 前に出ながらプレスをかけた吉良はロープ際に追い込むと左ボディーをねじ込み、ダウンを奪った。そのまま10カウントでKO撃破となった。吉良は「練習していたパンチでもあり、セコンドから腹を狙えと言われていた。なので自分の中で驚きはない。パンチの手応えはありましたね。前回と同じ風景がよぎり、これで終わりかなと思った。2戦連続の1回KO勝ちはあんまり想像していなかった」と照れ笑いを浮かべた。 前回はスーパーフライ級ウエートだったが、今回は1階級下のブライ級でのプロ2戦目だった。母校・東京農大の大先輩となる元世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成)に誘われて卒業前にプロ転向し、デビュー前から米ラスベガスでの武者修行も経験。今年6月のコムサン(タイ)戦後には異例の世界ランキング入りも果たした。 吉良は「ぼくは世界王者を目指している。そこにたどり着くまでに1つ1つ勝っていきたい。大きいことを言っていると思われる方もいると思いますが、そんな人にも認めてもらえるように頑張りたい」と強い決意を口にしていた。