コンサドーレ札幌U―18が10年ぶり参入かけて6日からプレーオフ…高円宮杯U―18サッカープレミアリーグ
高円宮杯U―18サッカープレミアリーグへの参入をかけたプレーオフが、きょう6日と8日に広島県で行われる。本道からはプリンスリーグ(L)北海道を14戦無敗で制したコンサドーレ札幌U―18が2年連続で出場。10年ぶりのプレミアリーグ復帰へ、「コンサドーレのプライド」を懸けて挑む。 トップチームはJ2降格が決まってしまったが、弟分はプレミア昇格をつかみとってみせる。主将のDF坂本勘汰主将(18)は「コンサドーレのプライドを持って、絶対に昇格を決める」と強い決意を口にした。 プリンスLは10勝4分けで優勝を決めた。メンバーを固定できず手探りだった前半戦こそ勝ちきれない試合もあったが、後半はシステムを3―4―2―1から4―3―3(守備時は4―4―2)に変更。得点力、守備力ともに向上を見せ、さらに2年生世代が力をつけて選手層も厚くなった。森下仁之監督(56)は「テクニカルな2年生とタフな3年生が融合した」という。 積雪でグランドが使えない日も多かったが、室内練習で連係を補い、11月の静岡遠征では練習試合でプリンスL東海を制した清水ユースを圧倒するなど、コンディションの不安を一掃した。森下監督は「広島でもいいゲームができると思う」と手応えを得ている。 頼もしい戦力も完全復活した。U―17日本代表のMF川崎幹大(17)は9月の代表合宿で右太ももを痛め、プリンスL終盤3試合を欠場。「目に見える結果は出せていないので」と使命感を燃やし、完治した現在は攻撃の起点となって中盤を支える。 プリンスL2位で進出した昨年の参入戦は初戦敗退。悔しさを知る坂本は「結果を残して2年生に託したい」、川崎は「全員がハードワークできて、攻守の切り替えも速い。今回は決める」と自信を胸に初戦の富山U―18戦に臨む。(石井 睦) ◆プレミアリーグ参入戦 9地域から16チームが出場。4つのブロックに分かれて勝ち抜き戦を行い、優勝の4チームが来季のプレミアに昇格する。Aブロックの札幌U―18は6日の1回戦で富山U―18と対戦。勝てば東京Vユース―日章学園(宮崎)の勝者と激突する。
報知新聞社