<中田翔が激白>米と肉を断って15キロ減…狙うは本塁打王より打点王
北海道日ハムの中田翔内野手(26)は、交流戦の成績を、打率.300、18打点、4本塁打、得点圏打率.357として、好調をキープしたまま、明日、19日のソフトバンク戦からのリーグ戦再開を迎える。 チームは最終戦に敗れて交流戦優勝を逃したが、優勝していれば、交流戦MVP候補として名前が挙がっていた。20本は本塁打争いのトップ。このままいくとシーズン45本に到達するハイペースだ。交流戦で8本塁打と量産した大阪桐蔭の先輩、西武の中村剛也内野手(31)とは1本差、高いレベルで本塁打タイトルを争っている。その中田が、THE PAGEの直撃インタビューに答え好調の理由を激白した。 ――ずいぶんと痩せたね? 「107キロから92キロまで落としました。15キロくらいですかね。昨年のオフからプロ8年目にして食生活の改善に乗り出しました。まず炭水化物をやめました。ご飯は、5日に一度、次に肉断ちですね(笑)」 ――あれだけ焼肉が好きだったのに? 「肉より魚です。嫁が気を使って食事を作ってくれるんですが、魚、刺身が中心。鳥肉は食べますが、油分のないささ身です。低カロリー料理で、サラダも多く食べますね。最初は、痩せることでパワーが落ちるんじゃないかという心配もあったんですが、やってみたら体がキレているのがわかります。それに集中力が出てきました」 ――集中力? 「はい。体質の改善とメンタルには、関係性があるんでしょうね。打席での集中力が減量してから研ぎ澄まされるようになってきました」 ――どうりで三振が減り、四球が増えている。交流戦でも78打席70打数で10三振と三振が少ない。(ちなみに西武の中村剛也は79打席67打数で26三振) 「ホームランが増えてくると、どうしても相手バッテリーの警戒心が強くなります。1-3や、2-3という本来ならストライクゾーンで勝負してくるはずのカウントでも、際どい勝負をされてきます。これまでは、そういうカウントで、ボール球を振っていましたが、今は振らなくなりました。これまでは打ちたくて仕方がなかったんですが、『選んで四球でいいんだ』と考え方を切り替えました。そういう際どいボールをこっちが振らなくなると、今度は、相手バッテリーの配球が少しストライクゾーンに入ってきます。それも駆け引きでしょうが、『悪い球は振らない、いい球だけを振る』を徹底している結果ですね」 ――それが4番の仕事? 「チームの勝利に貢献することが最優先ですから」 ――それでも本塁打はトップ。ペースで言えば45本に到達する計算になる。 「40本や、50本はまったく意識していません。ホームランを意識すると逆に力む。打席によっては、もちろん、狙っているところもあります。しかし、本音を言えば、ホームランよりも、打点を増やしたいんですよ。打点は、チームの勝敗に直結します」 ――本塁打王よりも打点王?(現在、中村が61打点で中田が58打点) 「本塁打王のほうは、最終的には実績のある中村さんが、バンバンくるでしょう(中村は、交流戦で8本塁打)。中村さんに、そこ(本塁打)は持っていってもらって(笑)、僕は得点圏打率と打点を意識して、優勝の方をいただきたいんです」 (文責・駒沢悟/スポーツライター)