名言やサプライズも! 第66回グラミー賞授賞式、必見シーンをレポート【グラミー賞2024】
マイリー・サイラス、グラミー賞の歴史に残る名言を語る「昨日の私は美しかった」
最優秀ポップソロパフォーマンス賞に続いて、最優秀レコード賞も受賞したマイリー。マイクの前に立ったマイリーは「これは素晴らしい賞。でも受賞しても何も変わらないことを祈っている。だって昨日の私は美しかったから」とグラミー賞の歴史に残っていい名言を口にした。「世界中の誰もがこの賞を手にするわけではないけれど、この世界のすべての人が目を見張るほど素晴らしい。だからこれが重要なことだったとしても、重要だとは思わないで」。気負わずに賞をさらっと受け止める彼女らしいスピーチを披露した。ちなみにその後、スタッフや家族に感謝の言葉を語ったマイリー。父のビリー・レイ・サイラスの名前がなかったことが、ファンをざわつかせている。
セリーヌ・ディオンがサプライズ登場
2022年に全身の筋肉が硬直する難病、スティッフパーソン症候群と診断されたことを公表したセリーヌ・ディオン。最優秀アルバム賞のプレゼンターとしてサプライズで出演した。病気を明かしてから公の場所にほとんど出てきたことがないセリーヌの登場をセレブたちもスタンディングオベーションで称えた。セリーヌは感動したように会場を見渡すと「みんな、ありがとう。ここに戻ってくることができて嬉しい。心の底からそう思っています。グラミー賞の授賞式に出演できる幸運に恵まれた人たちは、音楽が私たちの生活や世界中の人々にもたらす多大な愛と喜びを、決して当然のものと思ってはいけません」。
テイラー・スウィフト、歴史を作る
そのセリーヌから最優秀アルバム賞を受け取ったのはテイラー・スウィフト。彼女がこの賞を受賞するのは『Fearless』『1989』『Folklore』に続いて4回目。これまでの最多記録、スティービー・ワンダー、ポール・サイモン、フランク・シナトラが持っていた3回の受賞を上回り、新記録を樹立した。テイラーはアルバムに参加したラナ・デル・レイを半ば引きずるようにしてステージへ。
「人生で最高の瞬間です、と言いたいところですが、曲を完成させたとき、大好きなブリッジコードを解読したとき、ミュージックビデオのショットリストを作っているとき、ダンサーやバンドとリハーサルをしているとき、東京でショーをする準備をしているときに私はこれと同じ幸せを感じます。私にとっての賞は作品です。私がやりたいのは音楽をやり続けること。これが本当に大好き。とても幸せです。この賞に投票してくれた人たちも喜んでくれて信じられないくらい嬉しい。私がやりたいことはこれをやり続けることなんです。私が大好きなことをやるチャンスを与えてくれて、本当にありがとう!」
ノミネーションが発表された時点で女性アーティストの圧倒的なパワフルさが指摘されていた今年のグラミー。結果を見てもそのパワフルさは変わらない。主要部門を女性が独占する結果となった。2024年は彼女たちがどんな活躍を見せるのか楽しみにしたい。