<繋ぐ・センバツ2022天理>選手紹介/4 永井大飛外野手/大城志琉外野手 /奈良
◇「食トレ」でパワー増 永井大飛(やまと)外野手(2年) 身長168センチ。小柄な体から長打を繰り出すパンチ力が自慢。打球をより遠くに飛ばそうと、この冬、体力作りと共に意識して取り組んできたのが「食トレ」だ。 体重を増やすため、1日約2キロの白米を食べ、昨秋64キロだった体重は現在72キロに。4回に分けても朝食から4合食べる必要があり、喉を通らないときもあったというが「韓国のりのふりかけに助けられました」と笑う。 新チーム発足以降、練習試合で2本の本塁打を放ったが、公式戦ではまだ打てていない。この春の目標は「甲子園の中でも一番広い、左中間か右中間スタンドにホームランを打つこと」。「白米パワー」で鍛えた体で、中軸顔負けのバッティングを見せるつもりだ。 ◇ごみ拾いで不振克服 大城志琉(しりゅう)外野手(2年) 3人いる副主将の一人として、外野手陣のまとめ役を担う。1年の時、バッティングの不調にあえいだことから始めた自主的な朝練と「ごみ拾い」で、スランプを克服した。 寮の起床時間より1時間早い午前5時から、ストレッチなどで軽く体をほぐす。運動するのは30分ほどで、残りの30分は寮の周りでごみ拾い。寮長の勧めで始めたといい、「これで体の調子が良くなった」と効果を実感した。昨秋の近畿地区大会では苦手な守備でも良いプレーができ、好調を維持している。 朝練の「相棒」は、同じ副主将の藤森康淳(こうじゅん)内野手(2年)。ごみ拾いは、腹を割って語り合う貴重な時間でもある。「今では大切なルーティン。引退まで続けるつもりです」