【桂川有人の欧州ツアー挑戦記 #13】来季はDPワールドツアーの上のステージへ「ここからみっちりトレーニングを始めます!」
今季はDPワールドツアーに参戦中の桂川有人。10月には習志野カントリーCCで開催されたZOZOチャンピオンシップへ凱旋参加し、9アンダーの22位で終えた桂川が今季を振り返った。
こんにちは。桂川有人です。日本の男子ツアーは残り3試合。誰が賞金王になるかもまだわかりませんが、先週の三井住友VISA太平洋でPGAツアーのQスクールをファイナルから挑戦する権利は平田憲聖プロが獲得しました。今、日本のツアーは世界のツアーにつながっているので、そういう見方をするのも面白いと思います。僕も、日本とヨーロッパの共催の試合で優勝して、今シーズンDPワールドツアーに参戦させてもらいましたから! では、今シーズンについて少し振り返りたいと思います。 挑戦してみてまず感じたことは、世界って広いなあということ。日本のなかだけでもいろいろな選手がいて、ツアーに出られない選手のなかにもまだまだ上手い選手はたくさんいます。海外に行くとさらにいろいろな国の選手がいて、ツアーに出ている人はトップ中のトップだということがわかります。もちろん海外でもツアーに出られない選手のなかにも上手い選手はたくさんいます。そう考えると、僕がツアーに出られていることだけでも自信を持っていいと思いますし、本当にすごく幸せを感じるんです。 結果に関していえば、最悪でした。はっきり言って悔しい。今の自分の実力を100としたら、ヨーロッパで出せたのは60くらいでしょうか。それでも、これからまたやっていくうちに何とかなるかなという感じはしているんです。もちろん予選落ちが続いたときは落ち込みましたけど、そこを気にしても仕方がない。プロゴルファーとしては今年で引退ではなく、これからも続くんですから。ありがたいことに、来シーズンのシード権があるのは大きい(優勝して2年シードを獲得)。もちろん来年もヨーロッパに軸を置いて頑張りますよ!
さて、僕はここからの日本の試合に出る予定はありません。みっちりトレーニング合宿をします。トレーナーの稲葉(弘泰)さんたちと少人数で行うつもりです。スウィング自体は別に変えることはないので、まずは体をしっかりと整えたい。今年の中盤から後半、パフォーマンスがかなり落ちたので、それを反省してもっと体力を付けたいと思っています。来シーズンは1年を通していい状態で戦えるようにしたいんです。 今の僕の目標は、DPワールドツアーで上のステージに行きたい、トップ選手たちと戦ってみたいということ。自分のとるべき行動って、目標をどこに置いているか、たとえば日本で賞金王を取りたいとか、PGAツアーに行きたいのか、それによってやることは変わってくると思います。その目標から逆算したときに、今の僕は日本の試合に出るよりやるべきことがあるという判断をしました。
PGAツアーもですけど、DPワールドツアーも最終戦が終わった翌週には新しいシーズンが開幕するので、試合がずっと続く状況なんです。そんななかで日本も含めて試合にずっと出ていたら体がもたないし、何より今の僕は体力面が足りていないと考えているので、しっかりトレーニングしないと追いつかないと思っているんです。トレーニングって1週間やったら大丈夫というわけではなくて、ある程度継続することが必要となってくる。だからこそ、試合に出場するより、トレーニング合宿のほうを優先すべきではないかと思い取り組んでいるんです。 PHOTO/Yuto Katsuragawa、Shin Araki
週刊ゴルフダイジェスト