ソウルで大雪、11月では観測史上最大
ソウル(CNN) 韓国気象庁によると、首都ソウルが27日、大雪に見舞われ、16.1センチの積雪を記録した。同市で11月に観測された1日の積雪量としては史上最大となった。 【画像】大雪のなか韓国の伝統服を着て景福宮を訪れた観光客 これまでの最大記録は1966年の9.5センチだった。 大雪はさらに28日朝まで続き、ソウル南郊の龍仁では積雪が47.5センチに達した。 現地からの写真には、木の枝が雪の重さでたわみ、市内の王宮が真っ白に覆われた光景が写っている。分厚いコートに身を包んだ市民が街を行き交い、雪合戦や雪だるま作りに興じる姿もみられた。 龍仁市内のテーマパーク「エバーランド」では27日、昨年7月に生まれた韓国初の双子パンダが坂をすべってはしゃぎ回った。ロイター通信によると、昨年の冬は屋内で飼育されていた双子にとって、初めての雪遊びになった。 AP通信は、光州など近隣の市でも数百世帯が停電したと伝えた。 韓国行政安全部によると、空の便も影響を受け、26日から28日にかけて全国で150便が欠航または遅延した。フェリーは100便あまりが制限され、ソウル周辺の道路少なくとも18本で通行が規制された。当局は地下鉄の本数を増やして対応した。 ソウルの南東に位置する原州の幹線道路では、複数の車が絡む事故が起きた。 尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は27日、市民の被害を避ける対策の徹底と、28日のラッシュアワーへの対応を指示した。