よい子育て環境を求めて断熱等級6の家を選択。光熱費の心配ナシ、冬も半袖で過ごせるように 北摂エリア・Yさん家族【断熱新時代・住宅実例】
光熱費が気になる暑い夏も心配無用の断熱効果
今年は例年以上に厳しい暑さの初夏となったが、入居してからそろそろ1年を迎えるYさんご家族の過ごし方も伺ってみた。 「6月末の今の時期は湿度が高いので16畳用エアコンの除湿機能だけをつけていますが、1階はカラッとして涼しく感じます。室内の空調環境が良いと、暑さでイライラすることもなく、子どもたちもご機嫌で過ごしてくれるので、気分も安定しますね。温度を低く設定しなくてもエアコンの効きがとてもいいですし、オール電化プラス太陽光発電を採用したことで、光熱費のことをあまり気にすることなく気軽に暑さ対策ができる点でとても助かっています」 取材当日は雨が降っていたが、確かに除湿機能だけでとても快適に過ごせる環境だと感じた。エアコンの電気代は、冷房と除湿どちらの方が高くなるか一概には言えない。運転モードで差が出るわけではなく、室温と設定温度の差に大きく左右されるという。つまり、室温と設定温度の差が大きければ大きいほど消費電力が高くなり、光熱費もかさむことになるのだが、断熱性能の高いYさんの住まいでは室内の温度環境が安定しているため、急な電力負荷をかけることなく、高い省エネ効果を発揮していた。
光熱費削減と家事ラクの一石二鳥な住まい
実際に住んでからの光熱費は、1カ月で1万円弱くらいとのこと。しかし、太陽光発電の売電効果で差額はほぼ0になる月もあるとか。 「以前は電気代で1万円超、ガス代が1万円弱だったので、光熱費はかなり節約できていますね。花粉が気になるので、洗濯物は毎日、浴室乾燥機を使っています。朝8時くらいに干すと昼には乾いています。お風呂は毎日沸かしていますし、冬は高温差し湯もしています。エコキュートは夜間の電気代がお得になるとのことで、食器洗いは食洗機の予約機能を利用して自動でスイッチが入るようにしています。キッチンのIHクッキングヒーターはお手入れもラクなので、家事効率もかなり良くなりました。家事の時間が短縮された分、子どもたちと一緒に遊べる時間をたっぷり取れるようになりました」と満足そう。 高断熱な住まいで家事効率も良くなり、家族の生活習慣も随分変わったと笑顔で話してくれたYさん。断熱性能の高い高性能住宅は、家族団らんの時間ももたらしてくれるようだ。省エネ性能の高さは光熱費削減に効果的で、子育て世帯にはうれしいことづくめ。満足度の高い新居で、家族の絆もより一層深まることだろう。 ●取材協力 アイ工務店
馬場敦子
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