よい子育て環境を求めて断熱等級6の家を選択。光熱費の心配ナシ、冬も半袖で過ごせるように 北摂エリア・Yさん家族【断熱新時代・住宅実例】
標準仕様でも高性能。予算内で希望を実現
「最初に行ったモデルハウスは床暖房が入っていて、とても暖かくていいなと感じました。ところが、床暖房が入っていないのにとっても暖かいと感じたモデルハウスがあったんです。高性能断熱材を組み合わせた外壁はオリジナルのダブル断熱工法を採用していて、窓は高性能な断熱サッシにトリプルガラスを組み合わせているとのことでした。建材や工法すべてにおいて高断熱化され、高い機密性能で快適な住まいを標準仕様で実現しているという説明をお聞きし、『だったら断然こっちの方がイイね!』って夫婦で意見が一致しました」
昼間は照明いらずの明るいLDK。「子どもたちは居心地がいいのか、いつも窓際で遊びたがります」。
オール電化+太陽光発電装置を搭載したY邸。
ここで家を建ててもらいたいと思える建築会社に出会えたYさんは、土地探しも含めて依頼。 「私の実家近くで条件の良い土地が見つかったと連絡をいただき、家づくりがグンと前に進みました。以前の住まいはお風呂とグリルがガスだったので、ショールームを見に行くと、ガスグリルがあるキッチンも魅力的だなと思ったのですが、『高性能な住まいにプラスして太陽光発電を搭載すれば、さらに光熱費削減効果が高まりますよ』という提案を受け、オール電化にして省エネ給湯器エコキュートを設置、太陽光発電を載せることにしました」 というのも、Yさんが新居の建設地として選んだのは北摂エリアの中でも山手に位置する住宅地。日中は快適に過ごせる季節でも、朝晩はぐんと冷え込むことがある。さらに北上したエリアにある妻の実家は、もっと朝晩の冷え込みを感じやすく、特に冬の底冷えする寒さが堪えたという。さらに、Yさんが新居を建てる前に暮らしていた築30年の賃貸マンションは、竣工当時の性能水準のせいか、冬は寒いし、夏はとても暑い住まいだった。こうした経験もあって、住まいの断熱性能の高さは重要だと感じたそう。
冬でも半袖で過ごせる保温性能の高さ
新居は屋根、外壁、窓、床下の断熱性能を強化してあることで、室内の温度環境が左右されにくい仕様になっている。 「シングルガラスだった実家とトリプルガラスの新居では、『こんなに違うのか!』と驚くらい住み心地が違いますね。外に出ると朝晩は冷え込みを感じやすいですが、家の中ではまったく感じません。同じ北摂エリアでも私の実家は、冬の朝がとても寒かったんです。朝一番に灯油ストーブに火を入れて、モコモコのパジャマを着た上から毛布をかぶって寒さを凌ぐような感じだったんですよ。それが、この家では冬に毛布なしでぐっすり眠れますし、モコモコパジャマを着なくても寒さを感じません。夫と子どもたちは一年中、半袖一枚で過ごしているほどなんですよ」 共働きのYさん家族の毎日は慌ただしい。エアコンは主にタイマーを利用してオンオフを管理し、常に過ごしやすい温度環境に保ち、テキパキ動けるように努めているそう。 「夕方家に帰ってきたらエアコンのスイッチを入れ、寝る時には切っています。朝はスムーズに着替えができるように、エアコンをつけてから子どもたちを起こすようにしています」 室内の温度環境が一定に保たれていることで、寝起きの小さな子どもたちもぐずることなくスムーズに朝の身支度を整えることができるという、忙しい子育て世帯にはうれしい効果があったようだ。
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