今秋ドラフト注目候補 白鷗大・松永大輝「自分も『プロ1本で』と思っている」 先輩のオリックス・曽谷を手本に
2025年のプロ野球ドラフト会議で指名候補に挙がりそうなアマチュア野球の注目選手を紹介する連載(随時掲載)がスタート。白鷗大(関甲新)の最速148キロ左腕、松永大輝投手(3年、東海大菅生)はプロ入りを目標に掲げ、23年にドラフト1位でオリックスに入団した大学の先輩、曽谷龍平投手(24)の背中を追いかける。 松永は4強入りした2023年の全日本大学選手権2回戦で環太平洋大を完封。鹿屋体大との準々決勝、明大との準決勝にも登板し、3年生となった24年秋は、リーグ戦6試合に登板、4試合先発で5勝、防御率0・49と活躍し、チームを2季ぶり10度目の優勝へと導いた。 関東地区選手権で敗れ、明治神宮大会出場を逸しているだけに、最上級生となる25年は、日本一への意欲に満ちている。 「(3年)先輩の曽谷さんは、たくさん勝っているだけでなく、ノーヒットノーランもやっていて、ドラフト1位でプロに行っている。自分も『プロ1本で』と思っている」 入学から1年間、同じ投手陣の練習で見てきた曽谷(現オリックス)の姿を追っている。「(23年のオフに)『これあげるから、優勝しろ』って言われて曽谷さんから渡された」というグラブで24年の秋優勝に導いたが、多彩な変化球と確かな制球力も遠く及ばないと感じている。 171センチ、67キロと投手として小柄だが、度胸の良さは東海大菅生高3年春に出場した選抜大会初戦の聖カタリナ学園(愛媛)戦、公式戦初登板で2回⅔を1失点に抑えるなど、3試合の経験から、「大学選手権でも普通に投げられた」と動じなかった。 最速は148キロ。カットボールとチェンジアップなど巧みに操るサウスポーは、〝曽谷ロード〟を歩む気概でいる。(赤堀宏幸) ■松永 大輝(まつなが・ひろき) 2003(平成15)年6月12日生まれ、21歳。東京・大田区出身。小学3年で軟式野球を始め、貝塚中時代は硬式の世田谷シニア。東海大菅生高に進み、3年春選抜大会の聖カタリナ戦、京都国際戦に登板、夏の甲子園出場も登板なし。白鷗大に入学、2年春ベンチ入り。2年春関甲新リーグに優勝し、全日本大学選手権4強までけん引。リーグ通算13勝2敗、防御率1・40。最速148キロ、スライダー、カーブ、チェンジアップ。171センチ、67キロ。左投げ左打ち。