「まさか2日続けて自分で動くとは…」目標不在の窮地凌いだ井上昌己 最終日は嘉永泰斗の番手/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭(G1)」は24日、最終日を迎える。5Rの選抜に出走する井上昌己(45歳・長崎=86期)に話を聞いた。 取鳥雄吾-清水裕友-香川雄介の中四国トリオが圧倒的な人気を集めた5日目の3R。井上昌己は捲り不発だった前日に続いて目標不在。4日目に番組が発表された際も「えっ、また自分でなのか…。自分で前々にやります」と言葉を絞り出していた。4日目のレースでは成松春樹、5日目は補充出走の嶋田誠也がいたが、前を任せず自ら動いた。 この日は前受けから突っ張った取鳥ラインの4番手を確保。清水が番手で大きく車間を空けていたこともあり、なかなか仕掛けるタイミングを見いだせずに追い込み勝負に。ゴール前では外を鋭く伸びたが、2着が精いっぱいだった。 「いやー、4日目が捲って車があまり出なかったのでちょっと大事に行き過ぎた。ビビっちゃってましたね。最後は伸びてるけど、もうちょっと欲しい感じ。もう少し早めから踏めていれば。練習とレースはやっぱり違う。それにしても、まさか2日続けて(自分で動く)とは。番組にいじめられちゃってますね(苦笑)。4日目の不発で"また練習しよう"って気合が入りましたよ」 4日目7着に終わった反省を生かして今度は最終日の選抜への勝ち上がりを決めた。直前の四日市記念で決勝進出して乗り込んだ今年最後のGIもあと1走。次走は地元の佐世保記念と大事なレースが続く。 「状態は上がってきているけど、やっぱりGIは違う。また練習ですね。地元記念まで時間が結構空くし、ここの最終日をしっかりと走って、しっかりと備えたい」 最終日5Rは嘉永泰斗を目標に得た。3、4走目よりは落ち着いて走れるはずだ。練習仲間の荒井崇博が決勝戦へ勝ち進んだ。そのことも刺激になっているに違いない。(netkeirin特派員)