【陸上】古豪復活へ 戦力充実の中央大が大会新で初V「箱根に向けていい兆し」エース吉居駿恭が中大新 27分台連発のMARCH対抗戦
◇陸上・MARCH対抗戦2024(23日、町田GIONスタジアム) 首都圏エリアにキャンパスを構える私立大学5校、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の頭文字を取った「MARCH」の陸上部に所属する選手たちが、10000mの最強・最速の座をかけて競う「MARCH対抗戦2024」が23日に開催され、中央大学が大会新記録で初優勝に輝きました。 【画像】ホクレンで組トップとなった柴田大地選手 2組で、4年生の阿部陽樹選手が28分43秒30のタイムでトップになると、続く3組でも、ルーキーの田原琥太郎選手が28分33秒54をマークし、中大勢が続けて組トップとなります。 最終4組は、青山学院大学のエース・黒田朝日選手(3年)が引っ張る展開に。中央大学は本間颯選手(2年)とエースの吉居駿恭選手(3年)が積極的なレースを進め、終盤、先頭争いは青山学院大学の鶴川正也選手(4年)も加わった4人に絞られます。 残り1周を前に、中央大学の2人が飛び出すと、そのすぐ後ろを鶴川選手がぴたりとマーク。そして残り200m、吉居選手と鶴川選手の一騎打ちに。吉居選手がわずかに前に出ますが、最後の100mで鶴川選手がスパート。鶴川選手が27分43秒33の青学大新記録で優勝を飾りました。2位に入った吉居選手は、勝負には競り負けたものの、27分44秒48の中大新記録をマークしました。 10000mのレース4組、上位10人の合計タイムで争う今大会。中央大学は、入賞ラインの8位までに4人が入り、平均28分21秒71の大会新記録で総合優勝。青山学院大学の4連覇を阻み、約1か月後に迫った箱根駅伝へ、充実の選手層をアピールしました。 中央大学を指導する藤原正和監督は、まさかの12位となった全日本大学駅伝の結果にも言及し、「みんなで話し合う機会を設けて、チームがガチッとハマりだしそうな雰囲気がある中、この大会を迎えたので全体的によかった」とコメント。 「走るべき選手がしっかり走ってくれて、足並みがようやくそろってきたかなと。今年結果が出ていないのはエースが走れていなかったことが大きな要因だったので、そこが解消されつつあるというのは箱根に向けていい兆しかな」とうなずきました。 【チーム結果】 1位 中央大学 2位 青山学院大学 3位 明治大学 4位 法政大学 5位 立教大学 【個人結果】 1位 鶴川正也(青山学院大)27分43秒33 2位 吉居駿恭(中央大)27分44秒48 3位 本間颯(中央大)27分46秒60 4位 黒田朝日(青山学院大)27分49秒60 5位 若林宏樹(青山学院大)27分59秒53 6位 岡田開成(中央大)28分08秒51 7位 白石光星(青山学院大)28分21秒57 8位 藤田大智(中央大)28分29秒98