阪神・岡田彰布監督、準備不足ドタバタ継投と九回本塁憤死でコーチ陣に激怒! 4位転落の八回の大暗転逆転負けに「大変な負けやで」
「信じられんわ。『ええ?』って思った。二、三塁でええんちゃうの? 左(投手)で(次が)きょう2本タイムリー打ってる打者(梅野)で」
かみ合い始めたはずだった投打の歯車が狂い、ヤクルトに連敗。貯金はまた底をつき、巨人が広島に勝利したため4位に転落した。
「きょうの負けはめっちゃくちゃ大きいよ、はっきり言って。そんな簡単な一つの負けちゃうで。大変な負けやで、こんなん」
2日から始まる首位広島との3連戦(マツダ)の前に、ほころびを露呈した。虎の頭上を覆う分厚い暗雲は、まだ晴れそうにない。(原田遼太郎)
★桐敷は「四球がすべて」と悔やむ
4点リードの八回に登板した桐敷は1死から西川に四球を与えると、村上に3点差に迫られる適時打を許したところで降板。「あの(西川への)四球がすべて。ウルシ(漆原)さんにも申し訳ないことをしました」と猛省した。新潟医療福祉大の後輩から先輩へのリレーとなったが、漆原は長岡に走者一掃打を浴びるなど1死も奪えずに降板した。桐敷は⅔回を2安打3失点で登板6試合ぶりの失点。漆原も6月初失点で今季3敗目を喫し「次は打たれないように修正しないといけない」と言葉を絞り出すしかなかった。
◆九回、植田の本塁突入に三塁コーチャーの藤本敦士内野守備走塁コーチ 「どっちが正しいかといったら、分からないですけど、自分自身の中では勝負をしに行って」
◆九回の走塁に植田海 「迷いなくというか、(コーチが腕を)回していたから行ったという感じ」
■データBOX
◉…阪神は貯金が底をつき、巨人が広島に勝利したため4位に転落。勝率5割も4位も6月15日以来で15日ぶり
◉…阪神の逆転負けは今季12度目。最大4点差以上からの逆転負けは5月11日のDeNA戦(●9-11、横浜)での最大7点差逆転負け以来で今季2度目。4点差以上の逆転試合は今季のプロ野球で6試合目だが、4点差以上から2度逆転負けしているのは阪神のみ
◉…試合前まで今季の阪神は七回終了時にリードしていると25勝5敗で6連勝中だったが、九回に逆転を許した6月5日の楽天戦(甲子園)以来の黒星となった