女性問題めぐり不信任決議受けた岸和田市長が議会解散 失職、辞職せず「不信任決議に大義がない」
性的関係をめぐって大阪府内の女性から提訴され、11月に解決金500万円を支払い和解し、岸和田市議会から「説明責任を果たすことは無かった」「混乱を招いた」などとして不信任決議を受けていた大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)が24日、議会を解散した。 【写真】市議会から〝出禁〟状態だった永野耕平市長 不在のまま不信任決議案が採決 岸和田市議会は20日の本会議で「各議員より訴訟内容等について説明を求めるも『秘匿』を繰り返し、説明責任を果たすことは無かった」「しかし、所属政党の綱紀委員会では一転して、不倫関係にあったことを認めた。市民の代表である議会に対し、説明を怠りながら、所属政党には説明するという、市長という公人にあるまじき行為」「まさに岸和田市は、大混乱の異常事態であると言わざるを得ない。混乱を招いた市長の責任は重大である」などとして、不信任決議可決に必要な出席議員の4分の3以上を超える賛成多数で可決していた。 永野氏は30日までに議会を解散しなければ、自動失職することになっていた。20日の不信任決議可決後の会見では「びっくりしてます。妻以外の女性と交際してたわけですから、その失態に関しては反省して家族で話し合えばいい話。不信任決議になるような話ではない」と反発。「議会を解散させて、自分も辞職して、ダブル選挙をするという考え方がある」と〝出直し選〟となる市長選と市議選を同日に行う可能性を示唆していた。 議会解散後に行われた会見で、永野氏は「不信任決議の決議文の中に、説明責任を果たしていないということがあった。私は相手方と話し合って秘匿して欲しいと言われていること以外のことについては、説明責任を果たしてきた。市長に出席するなと議会が進められたこと。市長に出席するなと言ったこと自体が、非常に民主主義のあり方としては問題がある。不信任決議に大義がない。後は市民の皆さんに決めていただくしかない。辞職をする考えはない」と、議会を解散した理由を説明した。 その上で「市民の皆さんが、どんな方々に市会議員をしていただくかということを決めていただきたい。そして選ばれた方々が、私に対して再び不信任を出されたら、私はそのまま自動失職になる。そのタイミングで市長選挙をやるということになる。市議会議員についても、市長についても、市民の皆さんにご判断を仰ぐということになる。前向きに…挑戦したいと思っています」と2025年1月末にも行われる市議選後に市議会で再び不信任が出されて失職した場合、出直し選に臨む考えを示した。 (よろず~ニュース・杉田 康人)
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