年末年始の天気 大晦日は全国荒天 元日は日本海側で雪 積雪急増も 雪の事故に注意
1日元日 北陸から北の日本海側で広く雪 積雪急増も 太平洋側も風冷たい
1日元日は、北陸や北日本の日本海側は広く雪で、積雪が一気に急増する所もありそうです。また、雪や風が強まり、猛吹雪となる所もあるでしょう。視界が真っ白になるようなホワイトアウトになり、交通などに影響が出る恐れがあります。 標高の高い山では、大荒れの天気が見込まれるため、初日の出を見に、山登りを計画されている方は、警戒が必要です。 新潟県、北陸3県や長野県や岐阜県の高い山では31日大晦日の日中から猛吹雪となる恐れがあります。最新の情報をこまめに確認し、計画を見直す、中止にするなども検討するようにしてください。 関東から西の太平洋側は、元旦には日差しが戻る所が多く、「初日の出」が期待できそうです。晴れる太平洋側も1日には体感温度がガラッと変わり、北風が冷たい年明けとなるでしょう。初詣などの外出も、万全な防寒対策をなさってください。
雪下ろしの注意点
明日28日から30日にかけては、日本海側の雪も一旦おさまるため、雪国では除雪作業に取り組まれる方が多いと思います。 安全に雪下ろしをするための注意点として、次の3つのことを改めておさえておきましょう。 (1)雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。 (2)はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。 (3)雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。
お正月三が日 3日は雨の所も 積雪の多い所ではなだれに注意
2日は、日本海側の雪は次第におさまりますが、3日は寒冷前線が日本海から南下する見込みです。このため、北日本では湿った雪が降り、東日本や西日本の太平洋側でも一時雨がザッと強まる所があるでしょう。午後は北陸から北の日本海側で再び雪が強まる可能性があります。 お正月にかけて、積雪の多い所では更に積雪が増えるため、なだれが起こりやすくなるでしょう。年始にかけて、雪の事故に巻き込まれないように、十分ご注意ください。
日本気象協会 本社 石榑 亜紀子