小柳ルミ子 代表曲「瀬戸の花嫁」に隠された秘話を明かす「そんな奇跡ないですよ」
歌手、女優として活躍する小柳ルミ子(72)が4日までに更新されたYouTube「SBIシニアの住まいとお金ch」にゲスト出演。自身の代表曲「瀬戸の花嫁」誕生の秘話を打ち明けた。 小柳のデビューは1970年。歌手ではなく、NHKの連続テレビ小説「虹」に出演し、女優として芸能界の第一歩を踏み出した。「(当時所属していた)渡辺プロの戦略なんですよ。まずはNHKの朝ドラに出て、全国ネットに出て、名前と顔を覚えてもらおう、と」。オーディションに無事合格し、知名度を上げた翌1971年、「わたしの城下町」で念願の歌手デビューを果たした。 そして今も歌い継がれる不朽の名曲「瀬戸の花嫁」に巡り合ったのが翌年の1972年だった。「これもまた、奇跡です。お見合いなの、あれ」と小柳が語り始めたのが、知られざる逸話だ。 「普通(の曲)は、曲に詞をつけるとか、詞に曲をつけたりするでしょ。(瀬戸の花嫁は)別々に山上(路夫)先生と平尾(昌晃)さんがお書きになって、フッと合わせたら、(歌い出しの)瀬戸は…って合っちゃった。そんな奇跡ないですよ。(この話をすると)今でも鳥肌立つ」 スタッフも大ヒットを確信した名曲の完成。小柳自身も「絶対に売れると思った」と手応えを感じながら、別のプレッシャーも感じていたという。「レコーディングの時はメッチャ緊張して。だって、詞も曲もアレンジも最高なのができて、あとは自分の歌唱じゃない。わたしの歌唱次第で、つまんない歌になったらどうしようって」 その心配は、コンサートで初披露した時、杞憂に終わる。「ワンコーラス歌ったら、拍手が鳴りやまない。すごい拍手だった。わたしもう、腰が抜けたみたいにしゃがみこんじゃって…」。同年の日本歌謡大賞を受賞したこの曲は、小柳の「代名詞」になった。