反り腰に“手ぬぐいボール”! 筋肉ほぐしとツボ刺激でラクになる。
[力を入れたいとき] 首筋などデリケートな部分をほぐすときは、親指と人差し指で挟むように握る。
両肩から柄をかける方法も。柄の長さ分、ボールが動くから広い範囲をほぐせる。
腰部を上下左右に大きくほぐすには、柄の長さにゆとりをもたせるとよい。
壁によりかかるのが基本
1.まず、お尻を壁につけ、ほぐしたい体の部位にボールをあてる。 2.お尻を壁から離すと、体重がボールと壁にかかり、筋肉やツボに刺激が入る。
右・腰にボールをあて、左右に腰を動かして刺激。連動して下半身も鍛えられる。 左・腰を上下に動かしてもいい。心地よいと感じられる部分を探りながら。
反り腰|骨盤と股関節をつなぐ筋肉をほぐして骨盤を正常な位置に。
【すぐラクに!】 骨盤を前傾させている筋肉の緊張を緩める。 長時間の座り仕事や生活、あるいは加齢により、姿勢維持に関係する筋肉のバランスが崩れると、骨盤が前傾したり後傾する。反り腰は、骨盤が前傾した状態で直立しようとするために起き、腰部に過度な負担がかかって不調が生じやすい。解消するには、骨盤を本来の位置に戻すことが先決だ。 「骨盤の側部から股関節につながる大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)が固まってしまうと、骨盤が斜め下に引っ張られて前傾し、反り腰の原因になります。すぐラクになるには、この筋肉をほぐすことです」 筋肉のこわばりがひどい場合、体を壁に強く押しつけてもよい。
横から見ると
ボールが腰と壁にギュッと挟まれているのがわかる。膝を動かすことで刺激部位を変えても。
【根本的に】 姿勢維持に欠かせない部位をほぐす習慣を。 「反り腰には、根本的な対策も必要です。カギになるのが、胸腰筋膜(きょうようきんまく)です。この筋膜は腰部を中心に広がり、姿勢維持に重要な背中の大きい筋肉や、脇腹の筋肉、お尻の筋肉をつないでいます。つまり、胸腰筋膜が柔軟性を失うと、これらの筋肉のバランスが崩れてしまいます」 当然、姿勢や動きの要になる骨盤のポジションに影響するだけでなく、さまざまな部位の痛みやコリの原因にもなる。 「日常的に胸腰筋膜をほぐしておきましょう。手ぬぐいボールを大きく動かしてまんべんなくケアするのがコツです」