今秋上陸のNetflix「サービス開始前から」TVリモコンに専用ボタン
世界最大のインターネット動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」が今秋、日本に上陸する。オリジナルコンテンツを含めたテレビドラマや映画などの動画が定額見放題の同サービスは、世界50か国で会員数約6200万人を数える(2015年4月現在)。18日に都内で行われたプレゼンテーション会見では、日本上陸に向けたアプローチの一端が垣間見えた。
●7か月前から
「サービス開始7か月前からリモコンに『Netflix』ボタンがついている」 東京・港区にある日本法人で行われたプレゼンテーションで、同社のビジネスデベロップメント担当の下井昌人氏は胸を張った。 今年購入したテレビのリモコンには、「Netflix」ボタンが搭載されているものがある。東芝、パナソニック、シャープ、ソニーの大手4社が今年1月以降に日本で販売する「4K」テレビには、すべてこのボタンがついているという。 下井氏は、昨年2月ごろから約1年半ほど時間をかけて、日本の家電メーカーとリモコンボタン搭載について交渉を行い、実現したと語る。 「Netflixの視聴時間は国ごとに違うが、さっくりいうと1ユーザーあたりで月に30時間~40時間ほど見てもらっている。平均で1日1時間。そこ(Netflix)にアクセスするのにボタン1個でいけるのは非常に分かりやすくてユーザーの利便性にかなうということでメーカーに賛同してもらった」 このボタンを押せば、テレビの電源が落ちている状態から直接Netflixのサービス画面が立ち上がる。まずはテレビにおけるサービスの「入り口」を確保した形だ。 同サービスはテレビだけでなく、あらゆるデバイスで視聴可能だ。PCはもちろんのこと、スマートホンやタブレット端末でも視聴できる。テレビは、上記のようなNetflix対応のものであれば試聴できるが、非対応の場合は対応のブルーレイレコーダーやセットトップボックスを買うなどの必要がある。ただ、秋のサービス開始に合わせて、iOS向けのアプリを開発するといい、スマホやタブレットでは「ローンチの日から見られる」という。