永瀬廉、「めっちゃうれしい」坂東龍汰&前田拳太郎と照れ笑い!『ふれる。』クリエイター陣から絶賛の声
オリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』(10月4日公開)の完成披露試写会が9月16日TOHOシネマズ新宿で開催され、トリプル主演として声優を務めた永瀬廉(King & Prince)、坂東龍汰、前田拳太郎、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里、キャラクターデザイン&総作画監督の田中将賀が出席。クリエイター陣から演技を絶賛された永瀬、坂東、前田が「うれしい!」と照れ笑いを見せた。 『ふれる。』の完成披露試写会が開催された 本作は『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(13)、『心が叫びたがってるんだ。』(15)、『空の青さを知る人よ』(19)の青春三部作でタッグを組んだ長井監督、脚本の岡田、キャラクターデザイン&総作画監督の田中が再集結したオリジナル長編アニメーション。不思議な生き物「ふれる」と暮らす青年、小野田秋(声:永瀬)、祖父江諒(声:坂東)、井ノ原優太(声:前田)の友情物語だ。上映後の会場を見渡した長井監督は「ホッとしています」と安堵の表情を浮かべていた。 幼なじみの20歳の青年を演じた3人は、オーディションで選ばれた。永瀬が「ブース内は暑苦しかったですね。みんな燃えながらやらせていただいた」というように熱のこもったアフレコをやり遂げたこともあり、終始ステージでも息ぴったり。和気あいあいとしたトークを繰り広げていた。アフレコを振り返った長井監督は「男子の部活動を見ているような。こちらが栄養をもらえるようなやり取りを、いつも見せていただいていました」と3人を見つめて楽しそうにっこり。 彼らの演技の印象について、岡田は「本当にびっくりした」と切りだし、「キャラクターにぴったりというのもあるんですが、それだけではなくて、『このキャラとこの声が合うと、こんなに人としてそこに立つんだな』と感じました。生きているキャラクターにしていただいて、ありがとうございます」と声優陣に感謝を伝えた。彼らが吹き込んだ声を聴きながら作業をしていたというのが、田中だ。「忙しくて、アフレコ現場には足を運べず。オンラインで直にアフレコを聴きながら、仕事をしていました」と打ち明けた田中は、「声が入るとキャラクターの芯ができる。そこでまた変わってしまうところがあったり、このままでいいんだとわかったりした。すごくテンションが上がる。そこで『このキャラクターたちってこうだったんだ』というのがわかって、ゾクゾクしながら聴いていました」と話すなど、クリエイターたちも大いに影響を受けた様子だ。 永瀬、坂東、前田は「ありがとうございます!」と感激しきり。永瀬は「めっちゃうれしい。照れるよね。頑張ってよかったなと思う」と喜びを噛み締めつつ、「今日いただいた言葉をちゃんと胸にしまって、『ふれる。』がもっと広がるように頑張りたいなと思いました」と熱く意気込んだ。またオーディションを回顧した永瀬は「これまで僕はあまりオーディションを受けたことがなくて。オーディションを受けるだけでも光栄だった」としみじみ。「やりきって何日かした後に、『決まったよ』と連絡があって。めちゃめちゃうれしかったです。表参道を歩いていたんですが、電話を受けて『マジ!』とウロウロしちゃって。歩行者の方の注目を浴びてしまっていたかも。我を失うくらい、うれしかったです」と声を弾ませた。 坂東は「オーディションを受ける時、帰省の日とかぶっていた。チケットをキャンセルして受けさせていただいたので、落ちるわけにはいかなかった。絶対に決めてやる!という気持ちで行きました」と苦笑い。合格の知らせが届き、「よっしゃー!」と叫んだと目尻を下げていた。前田は「長井さんと岡田さんと田中さんに、ひとつ伝えたいことがある」とはにかみ、「めちゃめちゃファンです。めちゃめちゃ大好きです」と告白。愛情をあふれさせながら「このお三方とお仕事をできる可能性があるのかと、野心むきだしでオーディションに行った。今年の目標が声優をやることで。今回それが叶い、いろいろと学ばせていただいた。これからも挑戦させていただきたいと思いました」とさらなる意欲をにじませていた。 完成作について「3人の友情や成長していく姿は、どこか自分と重なる部分があった」という永瀬。「皆さんの心に触れる、心を震わせるような感動作になっている」と熱っぽくアピールしていた。 取材・文/成田おり枝