福島県内交通死51人 2024年、前年比4人減 県警本部発表
2024(令和6)年に福島県内で発生した交通事故の死者は51人で、前年の55人を4人下回った。一方、死亡事故の件数は51件と前年から横ばいとなり、発生件数と負傷者数は2年連続で増加した。県警本部交通企画課が7日、1年間の交通事故の発生状況(速報値)を発表した。 発生件数は3086件で前年比173件、負傷者数は3738人で前年比335人増加した。交通企画課は件数の増加について新型コロナ禍からの時間の経過に伴い、人の流れや交通量が回復したことなどが影響したとみている。 昨年1年間の死者51人のうち、歩行中に事故に遭ったのは19人で、前年より4人増えた。19人のうち12人は日没後に被害に遭った。バイクを運転中の犠牲者は7人で、前年より4人多かった。65歳以上の高齢者の死者は29人で、全体の約57%を占めた。 同課は夜間の死亡事故が目立つとして、車の運転者にはハイビームへの小まめな切り替えなどライトの適正な活用を求めている。歩行者は夜光反射材を身に着けるよう呼びかけている。
県内の交通事故死者数は1969(昭和44)年の398人をピークに徐々に減少している。2011(平成23)年以降は100人を下回っている。