前代未聞!日光の校庭にクマ居座り ホテルの敷地にも
■クマ出没で全校集会 異例対応も
クマの出没から一夜明けた、25日朝。学校は厳戒態勢を敷きました。 クマとの遭遇を避けるため、小学校の児童や中学校の生徒は保護者の車で登校します。 学校側は、急遽、クマよけの鈴を子どもたちに支給。 保護者 「クマよけの鈴、学校から渡された?」 小学生 「きのう(24日)の6時間目くらいの時に」 保護者 「心配になる。クマもご飯を食べに来ているし、元気に活発に動いているところを登校班で危ないことがないように、こうやって送り迎えするのは仕方がない」 校庭にクマが居座る異常事態を受けて学校は、25日、全校集会を臨時で開き、 緊急のクマ対策を子どもたちに伝えます。 日光市立中宮祠小中学校 旭山晴美 中学校教頭 「体育の授業は、当面、体育館で行います。休み時間、楽しみに遊びたいと思っている人もいると思いますが、今週はまず体育館で、または教室などで過ごしてください」 学校の全校集会が行われていたころ、警察には新たなクマの目撃情報が。25日も午前11時すぎにクマが現れたのです。 日光署によりますと、24日学校に出没したクマと同じかは分からないといいます。
■住宅近くの工場に“猛スピード”クマ
各地で、人の生活圏に侵入するクマが相次いでいます。石川県の住宅地近くにある工場では… BKT製造部 六郷透部長 「出会い頭でクマにばったり」 防犯カメラに映っていたのは、猛スピードで走り抜けるクマ。 働いていた従業員と、鉢合わせになりました。 クマが現れたのは、石川県白山市。住宅近くにある金属加工工場です。 22日の午前4時半ごろ、 クマが走って近づいてきたことに気が付いた従業員は、驚いて逃げ出します。 BKT製造部 六郷透部長 「あちらにカメラがあるが、従業員がここで作業をしていて、ここに行く途中に出会い頭にクマにばったり会った。そのまま従業員は間一髪逃げたが、クマも工場の中を通って出て行った」 工場では、当時、5人が作業をしていましたが、けが人はいませんでした。 BKT製造部 六郷透部長 「(Q.クマが好きそうなものがある?)いや、特に(ない)。金属加工業で生ごみなどは、一切、置いていない。どうしてこんなところに迷い込んだのか不思議」 なぜクマは人を恐れないのでしょうか? 岩手大学 農学部 山内貴義准教授 「日本各地で同じような事例が続いているので、クマが人慣れしていると感じる。里のエサやごみ、家畜の飼料の味を学習してしまった個体がきている。もしくはかなり人慣れしていて、出ても追い払われない、害がない、人間を恐れない存在。若い個体を中心に増えている」
テレビ朝日