【川村壱馬のインタビュー前編】仕事にも恋愛にもファンにも。愛が重すぎるタイプです
──そこまでまっすぐに、深く、情熱を持って愛せる人とは、どんなタイプなのだろう?
川村「目が大きいほうがいいとか、髪の長さ、背の高さ、ファッションの好み、性格はこうであってほしいみたいな条件を、付き合う相手に当てはめて考えたことがないんです。なぜなら僕の恋愛は頭で考えるのではなく、いつも直感で始まるから。出会った瞬間にわかっちゃうっていうか、いつだって好きになった人が、“この人が僕の理想だ!”って感じになっちゃうんですよね。だからこそ、相手に対して“こうじゃなきゃ許せない”ということもないんです。浮気されるのだけは絶対嫌だけど、たぶんそういう人には惹かれないから大丈夫かな。そこらへんのカンはけっこう鋭いんで。 僕が考える愛情って、自分とは違う人間である相手について、どこまでも受容できるという許しの深さのこと。そもそも、ダメなところが一個もない人間なんていない。それすら許せる、愛せる人だからこそ、結婚して生涯をともにしたくなるわけだしね。ちなみに、その点は友達に関しても同じ。仲良くなる、そしてずっと付き合っていく友達に関しては、多少ダメなところがあっても許せちゃう。 それにね、僕は相手を自分好みに変えたいとはまったく思わないんですよ。本当に好きになったら、欠点すら愛しくなっちゃうんで。基本的に、重いんですよね、愛が……。ただ、自分と同じ熱量で愛してほしいとは思いません。僕以上に重く、熱く誰かを愛せる人って、そうそういないと思うから。そして、好きになった相手のことは、常に全肯定しちゃいますが、僕のほうに至らない部分があったら伝えてほしいですね。だってよりよく変われるチャンスじゃないですか。大好きな人と一緒にいられて、しかもよりよく変わっていけるなんて最高です」 撮影/岩谷優一(vale.) ヘアメイク/oya(KIND) スタイリング/庄将司 取材・文/中川知春 Edited by 松本 薫
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